【H×H】聞いてない！！【ゾル家】 (ページ30)

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29.訪問者ページ30

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あまりの衝撃的な出来事だったのか、またもやギャラリーが静まり返る。

…何回見ればいいんだろうこれ。

やっと正気に戻った審判が、判決を下す。

「A選手の勝利！！」

その一言で、会場が沸く。

ふんっ、あったりめーよ！

［な、なんと！！A少女の勝利だァァァァ！！］

私は、そんな声を背後に聞きながら、会場を後にした。

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やっと個室だー！！

私は、その次の試合も難なく勝利。

無事100階へ上がれた。

これで宿の心配はないね！

私はトランクをクローゼットに片し、ボフンとベッドへ倒れ込む。

ふへへ、久しぶりのｵﾌﾄｫﾝだぁ。

にへらと頬を緩めると、いきなり携帯が鳴った。

携帯を取り出し、耳に当てる。

［あ、Aかい？］

『え、あ…マチ…さん？』

声の主は旅団のマチさんだった。

［堅苦しい。マチでいいよ。あと、タメで。］

『あ、うん。マチは、なんで電話してきたの…？』

［あぁ、旅団に来ると聞いてね。今どこに居るんだい？］

『えーとね、もう天空闘技場にいるよ！』

私の言葉に、マチさんは少し黙り込む。

えっ…と……どうしたのかな？

［じゃ、私が迎えに行こうか。丁度近くに居るし。］

『え、来週の予定だし…それにシャルは…？』

［あー、大丈夫。私から言っておくよ。てか、そっち行くから。どこ居んだい？］

『えっと、100階のB19号室。』

私が戸惑い気味にそういうと、マチさんは「りょーかい」と一言いい、電話を切ってしまった。

…ん？これから来る？

え、なんで？急じゃない？

私は、とりあえず髪をとかしていようと鞄から櫛をとりだしたところで、部屋のチャイムが鳴った。

…冗談だよね？

「よっ。」

『冗談じゃなかった…』

私は、とりあえず静かに扉を閉めたかった。

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