１５、 ページ17
*
「…俺の顔に何か付いてるか？」
『えっ、あ、いえ…すいません。不快にさせてしまって』
「いや、別に」
幾ら似ていると言えど、轟くんは轟くんだ。重ねるなんて失礼だろう。
スカートの裾をキュッと握った。
思い出してしまったら涙が出そうだ。会いたくて、どうしようもなくなる。
『…轟くんは、私の知り合いとよく似ています』
「お前の知り合いと？」
『はい。寡黙なところとか、あと無表情だけど意外と表情豊かなところとか』
間を空けてそうかと轟くんは呟く。
似ているけど、それでも違う。仕草も、雰囲気も、気配も、轟くんのものだから。
「ソイツの事、好きなのか」
『…はい。愛していました』
不器用なところも。口足らずだけど必死に愛を伝えようとしてくれたところも。ふわりと笑う顔も。
義勇の全てを愛してた。
我儘を言うのなら、彼とずっと一緒に居たかった。死にたくなんて無かった。
『(…寂しいな)』
ブレスレットを少し握りしめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵里香(プロフ) - こゆきさん» 有難う御座います！！一話結構泣けますよね笑 (2022年9月11日 9時) (
レス) id: b8fe3ad85f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 1話から泣いてしまった（；＿；）これからも頑張ってください！！！ (2022年9月11日 2時) (レス) @page3 id: 3ea57f5348 (このIDを非表示/違反報告)
絵里香 - @桜餅 すいません間違ってました！有難う御座います！！ (2022年6月23日 15時) (レス) id: 7a132871b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - コスチュームで殺じゃなく滅なのではないでしょうか。更新頑張って下さい!楽しみにしています。 (2022年6月22日 22時) (レス) @page1 id: a48955bec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絵里香 | 作成日時：2022年4月28日 22時
