水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰弐拾伍話 ページ10

.








私が完全復活してから数日が経ったけど、まだ義勇には会えていない。


屋敷に行っても居ないし、手紙出しても返ってこないし、何してるんだろう...。


今までどれだけ忙しくても手紙は返してくれてたのに。







.....私、避けられてるの、？








まあ、気を取り直して、今日は緊急柱合会議だ。


さすがに義勇も来るから、会えるだろう。








そうこうして産屋敷邸に着き、部屋に入るともうみんな揃っているようだった。







...義勇と目が合ったけど、そらされた。


本気で避けられてるなあ、私何かしたかな...。




いつもは義勇の横に座るが、今日はなんとなく気まずくてしのぶの横に腰を下ろす。





「あらAさん、今日は冨岡さんの横じゃなくていいんですか？」




『...うん。』



私が少し間をあけて頷くと、しのぶは珍しいこともあるもんですねえ、と不思議そうに首を傾げた。


しのぶのことだから、何かあったことにはもう気づいてるな。






「あーあァ


羨ましいことだぜぇ


なんで俺は上弦に遭遇しねえのかねえ」




「こればかりはな遭わない者はとんとない


甘露寺と雪華、時透その後体の方はどうだ」




「あっ、ありがとう随分良くなったよ！」




「僕も...まだ本調子じゃないですけど...」




『私もだいぶ良くなったよ！』




...伊黒さん、絶対蜜璃のついでに私にも聞いたな。うん。(笑)







「今回のお二人ですが傷の治りが異常に早い

何があったんですか？」



「その件も含めて御館様からお話があるだろう」




あ、義勇喋った。


久しぶりに声聞いたなあ...。私の大好きな声。








.

第佰弐拾陸話→←第佰弐拾肆話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す