水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰参拾玖話 ページ23

.





「あららっ？あれっ？


義勇さん、Aさん！」




『あ〜炭治郎、起きた！大丈夫？』






話を聞くと、炭治郎は義勇と実弥が喧嘩してたと思っていたらしい(笑)

まあ実弥のあの雰囲気じゃあそう見えても仕方ないか(笑)







...ん、あいすと寛三郎がすっごい急いでこっちに来てる。



『義勇、あいす達が...』



「何か、あったのだろうか。」









「緊急招集ーーーッ！！産屋敷邸襲撃ィ！！！」








私は義勇と目を合わせ、直ちに御館様の元へ向かう。







(ウソだっ...！！お願い、、間に合って！！)









________________________ﾄﾞﾝｯ！！！







『な...っ！！』









...間に合わなかった。お屋敷が爆発した...！！！



一体、誰が...！？









「無惨だ！鬼舞辻無惨だ！

奴は首を斬っても死なない！！！」







(父様母様の...仇！！！)







屋敷には柱達が集結しており、次から次へと技を出そうとして私もそれに続くが_________






鬼舞辻がニヤッと笑ったと同時に、どこか建物の中に落とされた。









『ぁ...っ！』




「Aっ！！！」






義勇とは_________別々の場所に落ちた。

落ちる直前、此方に手を伸ばして名前を呼んでくれたけど、あれが義勇との最後だったらどうしよう、と弱気なことを考えてしまう。








しっかりしろ、私は氷柱、雪華A！！

ここで必ず鬼舞辻を倒す！







...次から次へと、鬼が出てくる。

見た目がめちゃくちゃ気持ち悪い...。



鬼舞辻がいるから、上弦の鬼が絶対いるはず。

探さなきゃ。




そんな時、思い浮かぶのは1人の友の姿。





(しのぶ...っ。もう、会えないのかな...。)


彼女の覚悟を受け入れていたとはいえ、それが現実になるかもしれない場面になるとそれに耐えきれない自分が出てくる。






...まだ、先は長い。



進まなきゃ。









ずーっと続く廊下を進むと、部屋の入口を見つけた。



(...ここに、上弦がいるの...？)









いざ扉を開いて中に入ると、そこには____________









『お兄ちゃん、？』









.

第佰肆拾話→←第佰参拾捌話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す