水に溶けたい。肆 【冨岡義勇】

第佰参拾伍話 ページ20

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今日も今日とて、共同研究。







「...A、」


『なに、愈史郎？』




「いつもと雰囲気が違うな...紅か？」


『え、わかる？義勇に貰ったの！！』





「へぇ〜、あの冨岡さんもそんな洒落たもの贈れる人だったんですね！」ﾆｺﾆｺ





しのぶの毒舌に今日も笑っちゃう私(笑)


...こんな時間がいつまでも続けばいいのに。








「A、これから何があっても...自分を大切に、命を無駄にするなよ。」


愈史郎が急にそんなことを言うから、私は少しびっくりした。






『...？うん、

鬼舞辻を倒せるなら...命だって差し出せるけどね。』



「その覚悟、わかってはいるが...大事にしてくれ、」



私のことを気にかけてくれているんだな、。





『珠世さん、愈史郎今日もありがとうございました！』



「鬼を人間に戻す薬...ようやく完成して、良かったです。私一人では出来ませんでした...。


Aさん、しのぶさん、ありがとう。


どうか炭治郎さんにもお礼を伝えてはいただけませんか。」



『はい、勿論です！伝えておきますね！』









「Aさん、この薬_____持っていてくれませんか？」



しのぶが取りだしたのは、鬼を人間に戻す薬。






『...え、』



「念の為_______渡しておきます。」








『ん、わかった。』




鬼を人間に戻す薬、か。使う時、あるかな？

鬼舞辻くらいにしか...相手が思いつかない。









しのぶとも別れ、1人で少し暗くなった道を歩いていると誰かに手を引かれた。



『！！！』




「やぁAちゃん、今夜は月が綺麗だね？」




『童磨っ...！！』



相変わらず不気味な虹色の瞳を輝かせて、ニコニコと笑いかけてくる。






「安心してよ、今日は喰べに来た訳じゃないから。」



...じゃあ何？何が目的なの？






「もうすぐ、あのお方もいる...大きな戦いが始まるみたいだし、その前の挨拶的な〜？」



意味がわからん。帰る！！！手を離せ、、








「そんな嫌がらないでよ〜。



あ、そうだ！俺Aちゃんと最初に会った時、誰かに似てるなあ〜って話したでしょ？

それ、誰なのかわかったんだよね。



その人も...今度、会えると思うよ。」






童磨は意味深な言葉を残し、私の手に口付けを落として消えた。


...何なの。私に似てる人って...誰？？






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