第佰参拾話 ページ15
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私と炭治郎が言葉を発してから、義勇は動かなくなってしまった。
炭治郎も私の横にいるが、どうしたらいいか戸惑っているようだ。
とすると、ふと義勇が此方を向いて私の頬に手を添えた。
「...すまない。
蔦子姉さんも...錆兎のことも...思い出すと辛すぎて、思い出したくなかった。
何も出来なく、なるからだ。
未熟で...ごめん。」
『義勇...。
私の方こそ、知ってたのに...ずっと何も出来ずにごめんね。
義勇は、みんなから、御館様からも認められた水柱なんだよ。
もっと、自信持っていいんだよ。
何より、柱合会議のときに帰ろうとしてた義勇を柱のみんなが引き止めてたことが証拠。』
そういっても、なかなか義勇の表情は晴れない。
『もう、義勇、しっかりしてよ?(笑)
私は、どんな義勇でも大好きだから。』
...ちょっとだけ、凪いだ瞳に光がさしたかな。
「あのっ!義勇さん、Aさん!
蕎麦早食い勝負しませんか?」
炭治郎の言葉に、私と義勇は頭に?マークを浮かべた。
____________________________________
義勇side
正直、もうAに会うことはないんじゃないかと思っていた。
出会ってから初めて、あんな酷いことを言って。
...俺がわざと突き放したのには違いないが。
だがAは、そんな俺を見捨てることなく話しに来てくれた。
後ろを向き過去にとらわれていた俺を前に向かせてくれた。
____________それに、どんな俺も大好きだ、と。
こんな愛しい人、手放せるわけが無い。
離そうと思っても_________離せない。
ありがとう、A、炭治郎____________。
そして、今。
炭治郎の言葉により蕎麦早食い勝負をしに来ている。
________________________ズゾゾゾ
俺と炭治郎はなかなかいい速度で食べているが、
Aはやはり女子というだけあって俺たちより遅い。
ちゅるちゅると可愛らしく蕎麦を食べる姿が愛おしい。
『ねえ、二人とも、速いんだけど!!』
「Aさん、頑張ってください!」
『むう!無理だよお!!』
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結愛(プロフ) - レナさん» 間があいてしまいすみません…泣ゆっくりですが、頑張りますね!ありがとうございます! (2021年5月29日 20時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 更新を停止しちゃったのかな?って思っちゃいました。これからも更新を楽しみにしています。更新頑張ってください! (2021年5月29日 15時) (レス) id: 04b8134c40 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - メロメロメロンさん» 暖かいコメントありがとうございます泣更新していない間も見に来てくださっていて嬉しかったです…!ありがとうございます。これから非常にゆっくりですがまた更新頑張ります! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - kiru2loveさん» 長い間待っていて下さって本当にありがとうございます泣これからゆっくりですが、完結に向けて頑張っていこうと思います…! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - るるありさん» 最終更新の日から時間が経っていたのにも関わらずコメントいただきありがとうございます…!遅くなりましたが、これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年5月29日 15時) (レス) id: ce8ebdb318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結愛 | 作成日時:2020年6月28日 18時