水に溶けたい。【冨岡義勇】

第肆拾話 ページ42

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義勇 side









真菰も.....錆兎も.....やられた。


俺の...目の前で。何も出来なかった。


悔しい...何も出来ない自分が嫌だ...






Aを見ると____________必死に涙をこらえている様子だった。




(すまない...A、俺がもっと強ければ_____)






ﾄﾞｺﾞｯ と音がしたと思うと、

Aがいた周りの地面から鬼の手が出てきていた。


Aは咄嗟に飛んだが、横腹を怪我しているようだしあのままでは鬼に捕まえられてしまう。






(Aだけはっ....せめてAだけでも守らなければ！)





そう思うと今まで重かった体が動いてくれた。








「水の呼吸____肆ノ型____打ち潮」







____________________俺は鬼の腕を切り裂き



落ちてくるAを横抱きに抱えた。


そしてそのまま少し離れた場所へと移動した。







『義勇.....？ありがとう...』







「Aは必ず.........俺が守る。」





俺がそう言ったと同時に、朝日が昇った。



あの異形の鬼も、

朝日と同時に日の当たらない場所へ行ってしまった。







______________________最終選別が終わった。






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