水に溶けたい。【冨岡義勇】

第弍拾参話 ページ25

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『義勇？もう大丈夫だよ、ありがとう！』


そう言って義勇から離れようとするが

腕の力が強くて離れられない。






『義勇？』



義「...っ。すまない。もう少しだけこうしててもいいか？」


『〜っ！！ うん、大丈夫...。』







私は恥ずかしくなって義勇の胸に顔を埋めた。

義(A...耳まで真っ赤...可愛い...)


かくいうチビ義勇さんも耳まで赤いのだが。(from作者)








義「そういえば、Aいつもこの首飾りつけてるな。」


それは、

あのとき母様からもらった指輪だった。




『そう。その首飾りね...もとは母様と父様の結婚指輪なの。

母様が亡くなる直前にくれた。

私には大きすぎるから紐を通して首飾りにしてる。』



義「とても大切な物なんだな。」




『うん！とっても大切！

それとね、私が三つ編みの結び目にいつもつけてる桜の髪飾りあるでしょ？

あれも母様からもらったものなの。』


そういうと義勇は、私の髪をさらさらと撫でてきた。





義「Aに似合っているな。」



『嬉しい！！ありがとう！』ﾆｺｯ




義「.............」(さらに赤面)



私はそんな義勇に気づかず、話し続けていた。




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