今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:9,856 hit
小｜中｜大
. ページ26
.
はぁ、憂鬱。
重い体を無理やり持ち上げバイトに向かう。
.
「Aちゃんおはようございます！！」
「…おはよう、ラウールくん」
「元気、ないんですか、？」
私の返事で気付いたのか心配そうにそう聞いてくる。
ふは、優しいなあ、可愛い子。
「んーん、ラウールくんで元気出たし、大丈夫！」
「えっ、僕で！？」
.
「ラウールくんの髪って綺麗な白だよねえ、染めてるの？」
作業をしながらそう問いかける。
「染めてますよ、当たり前じゃないすか〜」
「そっか…雪みたいで綺麗」
「Aちゃんは染めてます？」
「染めてないよ、もとから薄めなんだよね」
「そうなんだ！」
そう言うと私の頭に手を伸ばし、
ふわりと大きな手が優しく触れた。
「Aちゃんの髪の毛柔らかっ」
「あはは、なんか久しぶりに頭撫でられたかも」
やば、自分で言ってて悲しくなったわ。
ジェシーに全然会ってないからって…
「あ、あの…」
「ん？」
「Aちゃんってクリスマスイヴに予定とかってありますか、？」
「…え？」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もずく | 作成日時：2020年5月9日 23時
