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花火大会当日。
私は髪を結って浴衣にも着替え、万全の状態で時間が来るのを待った。
張り切りすぎたかも。
羞恥心が少し残りながらも、私は会場へ向かう。
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でも、陽菜は一向に現れなかった。
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予定の時間から1時間が経とうとしている。
…いつ来るんだろ。
もしかして何かあった？
そう、ソワソワとし始めた頃だった。
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「姉ちゃん、可愛いね」
「…え？」
「オレらと屋台回らない？」
「いえ…私、人を待ってるので」
「嘘つかないでよ、ずっとそこにいるじゃん」
見られてたのか……まずい。
「ちょっと遅れてるだけです、辞めてください」
そう言っても、この集団は言うことを聞いてくれなくて、腕を強く引かれる。
…やだ、やめてよ。
誰か、助けて。
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「ごめんA！！まじで待たせちゃった！！」
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作者名：もずく | 作成日時：2020年5月9日 23時
