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三十二話 ページ34

物凄い速度で繰り出される互いの技の数々。目で追いながら、いつでも飛び出せるように刀を構える。


「今まで殺してきた柱たちに炎はいなかったな!」


…何度も柱を殺したのか。上弦の参にもなれば…いや。負けるわけには行かないだろう。


「そして俺の誘いに頷く者もなかった、なぜだろうな?」


当たり前だろう!鬼殺隊に入る以上鬼の仲間になるなど御免だ。

また新たな技を出そうとしている。私はいつ入るのがよかろうか?入らない方が賢明か?

とりあえずあの上弦には黙っていて欲しい。


一気に距離を詰める煉獄さん。あのまま首を落とせたら…なんて、そんなに上手くも行かないだろう。

一進一退。このままではいけないと煉獄さんも考えたのだろう、新たな型を繰り出そうとした。


「…伍ノ型、炎虎!!」

「破壊殺・乱式!!」


再び衝突が起きる。

…土埃が退けば、血を流す煉獄さんと、煉獄さんに付けられたであろう傷を治している鬼がいた。


『煉獄さん…!』

「…俺は大丈夫だ。俺は俺の責務を全うする!ここにいる誰も死なせない!」


あのままでは煉獄さんは不利!いまこそ手助けの時!!


「…奥義。玖ノ型」

『…存在の呼吸、捌ノ型!』


ググッと足元に力を込める。煉獄さんの技を最大限引き出すために、あの鬼の動きを制限する!


「…煉獄!」

『一心一意、諸行無常!』


「破壊殺・滅式」


今までで一番の速さで向かってゆく。

煉獄さんは真っ直ぐ鬼の方へ。私は弧を描きながら鬼の懐を狙う。


三つの技がぶつかり合う時、私が目を覚ました時の数倍の爆音が響いた。



…何かを切った手応えがあった。

あたりは土煙にまみれ、先程とは打って変わってしんとしていた。

私は鬼を通り過ぎ鬼のやや後方で足を踏ん張り、動きをとめた。


土煙が消えてゆく。…私は鬼の左肩から左足にかけて大きく削ぎ落としたようだった。

削ぎ落とされていない右の腕は。


『…煉獄さん!!』


煉獄さんの脇腹に突き刺さっていた。

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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時

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