三十一話 ページ33
柱になってもそんなに生活が大きく変わることは無かった。ただ、柱のためのお屋敷が私にも出来たので、今まで寝るところが定まらず浮浪者のような生活をしていたのが拠点ができたという感じがする。
大きなお屋敷だが、私もまだ小さいのでそんなに手は加えられていない。かなり殺風景だ。もう少し何とかしたいとは思っているが。今はまだ寝るだけの空間なのだ。
庭には鍛錬道具を設置してもらった。暇になったらここへ帰ってきてひたすら鍛錬。素振りや打ち込み、呼吸の応用の研究。向上心はこれでもかというほどあるので助かる。
それを繰り返していたある日の深夜。
爆音で目が覚めた。任務がない日だと言うのに安眠妨害である。
そういえば、私の屋敷のある山の近くに線路が通っていた気がする。汽車が脱線事故でも起こしたのだろうか。様子を見に行ってみる。
『煉獄、さん…?』
木の間からみれば、煉獄さんがしましまな鬼と対峙していた。後ろには以前縛られていた炭治郎さんが転がっている。なんだ、あの少年転がる運命かなにかか。
急いで身なりを整え、刀を腰に差して加勢しよう。あの鬼からはただならぬ気配がする。
飛び出して斜め後ろに降り立つ。
『煉獄さん。加勢します』
「おお、A少女。相手は上弦の参…手を抜いていい相手ではない」
「女が来たな?お前も強そうだ…お前も、柱か」
ひえ…戦闘狂系か。少し嫌である。
「お前も鬼にならないか?」
『え、嫌です』
なにかほざいているが私は鬼になどならない。鬼は憎むべき対象。私の人生と、兄の人生を狂わせた滅殺するべき存在なのだ。
『鬼は必ず、殺します』
相手は上弦と言った。一筋縄ではいかないのだろう。上弦の強さを私は知らない。
しかし、知らないからと言って負けていい相手ではない。
「…鬼にならないなら、殺す」
鬼の足元に雪の結晶のような文様が広がった。攻撃の体制か。
『…煉獄さん』
「まずは俺が行く」
煉獄さんが足を踏み切り鬼の方へ一直線に飛んでゆく。
「壱ノ型、不知火」
大きな爆発が起きた。
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シャンプー(プロフ) - ゆーさんさん» 不快に思われたのなら申し訳ありません。注意書きを付け足しておこうと思います。 (2019年8月9日 12時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - あくまで二次創作ですので、時透母についてはこういう人なのだというような感想を持たないようにお願いします。 (2019年8月8日 17時) (レス) id: 91a8b31b94 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - にこちゃんさん» ありがとうございますー!!!私も時透くん推しです!!じわじわ書き進めておりますのでまったりお待ちくださいませ…!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
にこちゃん - 私、推しが時透君なので嬉しいです!更新待ってます!応援しています!! (2019年7月22日 21時) (レス) id: 5d74a38634 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!時透くんかっこかわいいですよね!頑張ります…!! (2019年7月22日 17時) (レス) id: 2be3b2296e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャンプー | 作成日時:2019年7月22日 1時