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チートが十五人 ページ18

No side

太「織田作!!」

太宰は叫びながらホールへと駆け込んできた。
矢張りと言うべきか、今までに無い位取り乱していた。
そして姿を消した少女はその様子をただ、立って見ていた。

太「君は大馬鹿だ・・・。あんな奴に付き合うだなんて・・・。」

織「太宰、お前に言っておきたい事がある・・・。」

太「駄目だ、止めてくれ!まだ助かるかもしれない・・・。
  否、きっと助かる!だからそんな風に・・・」

織田作は現実を頑なに認めようとしない太宰に言った。

織「聞け!お前は言ったな・・・。
  暴力という世界にいれば生きる理由が見つかるかもしれないと。

  見つからないよ。自分でも分かっている筈だ。
  人を殺す側だろうと救う側だろうと、
  お前の予測を超えるものは現れない。」

織「人を救う側になれ。
  どちらも同じなら良い人間になれ。
  弱者を救い孤児を守れ。
  正義も悪もお前には大差ないだろうが、その方が幾分か素敵だ。」

太「なぜ分かる・・・?」

織「分かるさ・・・誰よりも分かる。
  俺は・・・お前の友達だからな。」

織田作はそう言って瞼を閉じた。

太「・・・分かった・・そうしよう。」

静まり返ったホールの中、
太宰は織田作を丁寧に床に寝かせてから立ち上がり
その場を去っていった。

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シュナ - 一言でいうと、めっちゃクチャ面白い!続き楽しみにしてます(∩´∀`∩) (2019年7月24日 22時) (レス) id: 080fd63a52 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 返信遅れてすみません!ありがとうございます(´▽`)!亀更新ですが頑張るので待っててくださいね (2019年7月19日 16時) (レス) id: 86045838f0 (このIDを非表示/違反報告)
ルルカナ - 初めて読んだのですが、とてもいい作品でした!続きを楽しみにしてます! (2019年7月2日 20時) (レス) id: 7fe7a4592d (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - まじですかwwでも読み方は違うんですねwあっ、読んで下さってありがとうございます! (2019年5月30日 15時) (レス) id: a72413d604 (このIDを非表示/違反報告)
reii0603(プロフ) - 私の名前音和ってかいてとわっていうんですよ普通にびびりました (2019年5月26日 2時) (レス) id: f8cf8ade74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえ | 作成日時:2019年4月23日 10時

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