. ページ6
_
次の日は、昼過ぎからジャニーズWESTが来る、と聞いた。
何やら、私に、大事な話があるのだそう。
もちろん、状況は変わってないまま。
目を開けて、白くて高い天井に驚いて、鏡に映る自分に涙が出る。
また頰をつねった。
絆創膏の下で、新しい血が滲むのを鏡越しで確認する。
�陝屐弔茵△茲ァ� 昨日ぶり？やなぁ、！、」
そして、かなりの緊張をしながら迎えた、昼すぎ。
コンコン、と遠慮気味にノックが聞こえてきて返事をすれば、ジャニーズWESTの7人がぞろぞろと病室に入ってきた。
苦笑いな�陲舛磴鵑鮴萋�に7人が入ってもなお、余裕のある病室。
すごいなぁ、といろんな状況に改めて感動しながら、7人を見た。
昨日とは全く違うテンションで、淳太くんが、ゆっくり口を開く。
中「…Aのことは、昨日、Aのお母さんから、聞いた、…」
�爐笋辰僂蠅海譴鮓�ても、思い出されへん？��
そう言って、淳太くんがベッドの簡易デスクの上に置いた写真を見たとき、
私は、しばらく、その意味を理解できなかった。
『…えっ、……これっ、…』
中「これは、俺らジャニーズWESTの写真。」
そこには、私が大好きで応援していたキラキラの7人、
と、それに負けないぐらいキラキラ輝く1人の青年の姿。
それは紛れもなく、今また鏡に映っている私の姿そのもので。
反応の薄い私を見て、淳太くんはどんどん、どんどん写真を出してくる。
いや、写真だけじゃない、他のメンバーも、CDから雑誌までいろいろ出してきては、悲しそうな顔。
もれなく、彼は映っていた。
そこにいるのが、当たり前のように。
彼も彼で、そこが自分の居るべき場所だ、というように、キラキラと笑顔を振りまいてる。
彼が、怖くて怖くて仕方なかった。
彼が、私が…いや、�牴境瓩�。
重「ジャニーズWESTのことは覚えてる、メンバーの名前もなんやったら生年月日まで言えるっ、…のに、思い出だけがないってっ、」
桐「正直、俺らも悔しいねんっ、 あんだけ一緒に頑張ってきたのに、今のAの記憶には、何にも残ってないやなんて言われてさぁっ、」
7人の顔が、素直に見れない。
膝を抱えて、そこに顔をうずめる。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神ちゃん愛ing - 完結おめでとうございます。読んでいて、ちょっと悲しいなって思いました。でも、悲しいと思う反面、自分がメンバーになったら面白そうｯ！って思いました。大好きです!! (2018年10月8日 20時) (
レス) id: bdc8cbeed4 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - とても素敵なお話で読んで感動しました。何故かアイドルという存在に感謝の気持ちが溢れてきました。ほんとに素敵なお話ですね。ありがとうございました。これからも頑張ってください！上から目線になっていたらすみません！！！なんて言えばいいか分からなくて。 (2018年10月7日 22時) (レス) id: d095d028ef (このIDを非表示/違反報告)
Yuna.y - 完結お疲れ様でした！読んでいて複雑な気持ちになりました。そして、私はこのお話が大好きです♪ (2018年10月6日 10時) (レス) id: 5b6d798ba8 (このIDを非表示/違反報告)
Sn - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした！小話の題名のこと 気づいていました！そうかな？と思っていたのでちょっと嬉しかったです笑とっても素敵なお話なありがとうございました。 (2018年10月5日 20時) (レス) id: 08bf6596b2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望。 - 完結おめでとうございます！この作品を読んでいると不思議な感覚になりました。素敵な作品で、わたしのお気に入りです！お疲れ様でした！ (2018年10月5日 19時) (レス) id: af990432ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 | 作成日時：2018年9月30日 16時
