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白無垢姿を見てほしい!【高杉晋助】 綾葉メグさんリク ページ24

揺れる紅葉が見える。

ピンと張りつめた空気。

後ろをチラッと見れば、正装をしたおじさま、おばさま方。

隣には緊張した顔の男。

そして、私は白無垢姿。



一人の男が息を吸い、それを合図に、境内に雅楽が響きだす。

紅い着物を着て舞っているのは、まだあどけない少女。

彼女はこれから起こることを何も知らない。

私たちが勝手に利用しているだけ。



舞いが終わり、じれったくなるような音楽も消えた。

舞っていた少女が手にしたのは、燃えるように紅い毬。

自分が知らない展開に、神主が怪訝な顔をする。

そんなことを1mmも知らない少女は、私の隣の男に、毬を差し出した。

きょとんとする男。

そいつが毬を受け取るのを見るか見ないかのうちに、私は出口に向かってジャンプした。

状況が呑み込めていない男の親族を飛び越え、境内を飛び出した。




そして、


背後から爆発音と、悲鳴が聞こえて。

あとは、まだ中にいる『私の親族』たちが上手くやってくれるだろう。

重たい衣装で、風を切って走った。





「晋助」

山の中で紅葉を眺めていた背中に声をかける。

「どうやら、うまくいったみたいだな」

振り向かずに答える晋助。

「多分、また子ちゃんたちが、もう終わらせてると思う」

これで、身内で好き放題政治をいじっていたあの一家は終わりだろう。

「そうか」


これ以上話すことがないので、「着替えてくる」と言って、踵を返した。

この重たい服を、早く脱ぎ捨てたい。

しかし

「待て」

呼び止める声に、足を止めた。

振り向くと、真っ直ぐにこっちを見ている晋助。

立っているだけなのに、不思議な色気がある。

私は、金縛りにあったみたいに動けなかった。

「綺麗だな」

「紅葉が?」

かろうじて発した言葉を、晋助は鼻で笑った。

「お前のことに決まってるだろ」

二人の間で、一枚の紅葉の葉が舞っていた。

名前で呼んでほしい!【志村新八】 雪うさぎさんリク→←白無垢姿を見てほしい!【坂田銀時】 綾葉メグさんリク


ラッキーキャラ

ヤクルコを飲んでいる晋助


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設定タグ:銀魂 , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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アルジェント - 猫耳と猫尻尾が生えた時の相手キャラの反応をお願いします。 (3月11日 22時) (レス) @page5 id: 127faa16a0 (このIDを非表示/違反報告)
アルジェント - リクエストお願いできますか?  相手キャラが吸血鬼化したお願いします (3月11日 22時) (レス) id: 127faa16a0 (このIDを非表示/違反報告)
アルジェント - オッドアイがバレてみた  お願いします   (3月11日 22時) (レス) id: 127faa16a0 (このIDを非表示/違反報告)
万斉推し - リクエストよろしいですか?よろしかったら河上万斉で口移し書いてもらいたいです! (2022年3月31日 17時) (レス) id: 78f9a00831 (このIDを非表示/違反報告)
メランコリック - リクエスト失礼します。お泊まり会のやつを九兵衛で書いてもらえますか? (2021年1月7日 1時) (レス) id: 5e6606bd3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくび少女 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月29日 11時

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