銀魂キャラにしてほしいこと【銀魂】【短編集】

添い寝してほしい！【沖田総悟】　優衣さんリク ページ13

将軍家の親戚である私が攘夷浪士に狙われているという情報が真選組に入ったらしい。

ということで、しばらく真選組の屯所で匿われることになったのだが。

貴「眠れない……。」

慣れない場所。

それに、いつも一緒に寝てる犬のココアがいないのだ。

毎日一緒に寝てるうちに、私はあの温もりがないと眠れなくなってしまったらしい。





貴「このまま布団にいても、眠れないよね」

私は少し夜風に当たることにした。

部屋の障子を開けて、縁側に出る。

そこには、警護してくれている亜麻色の髪の隊士さんが、アイマスクをして座っていた。

寝てるのかな。

そう思って見ていたら、アイマスクをしたままのその人から、だるそうな声がした。

沖「どうかしやしたか、お嬢様」

急に声をかけられて、少し驚く。

貴「いつも一緒に寝てる犬がいないので、眠れないんです」

少し恥ずかしかったけど、正直に答えたら、隊士さんが無表情のままでこう言った。

沖「だったら一緒に寝やしょうかィ？」

私は何も考えずに即答していた。

貴「はい、お願いします」

ん？

あれ？

私、今、とんでもないようなことを言った気が……。







何で私、「お願いします」なんて言ったんだろう。

今、布団の中には、私と隊士さん。

あまり大きくない布団にどちらも仰向けで寝ているため、肩がくっついている。

ドキドキして、余計眠れない。

時々、「眠れやしたか」なんて耳元に声をかけられるから、その度に心臓が大きく跳ねる。

このままだと眠れる前に心臓が止まってしまうので、布団から出てもらおうと思ったとき、私はあることに気付いた。

隊士さんが寝息をたてているのだ。

貴「あの……」

軽く揺すっても起きない。

私より先に寝てしまったらしい。

この人、本当に警護する気あるのかな？

そんなことを考えながら、隊士さんの顔を眺める。

さっき着けていた変なアイマスクは着けていないので、瞑っている大きな目に長い睫毛が生えているのがよく分かる。

肌は白いし、顔は小さいし。

こうして近くで見ると、やっぱり、かっこいいなあ。

余計にドキドキしてしまった私は、結局その日、ほとんど眠れなかったのであった。

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