えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ31)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:16,920 hit

首輪ページ31

1人生活を初めて4日。

どうしても何も出来ずにいた。

レイアの腕を振りほどいてから。

後悔ばかりが降り積る。
なんで通りすがりに

＿

『プロテゴ･マキシマ(最大の防御)』

＿

なんて言ったんだろう。

私に守られても
嬉しくないでしょ。

『風呂入ろうかなぁ』

私は風呂場に行って
服を脱いだ。

腹の火傷は痛々しく残っている。

『……憎たらしい』

両親のせいでついた火傷。

すごくムカついていると
何故かズキっと痛んだ。

『ぃｯ!!!!』

まるでこの火傷を付けられた時のように
激しい痛み。

『いたぃｯ…いたいｯｯ!!いやｯ!!』

私は泣きわめく。

膝から落ちて

ひたすらに小さい頃のように。

『いたぃぃｯ！いたいよぉっ…！』

父「グズグズ抵抗しながら泣くんじゃねぇよ。うるせぇな」

母「一生生きる中で傷をつけるのも大切よ」

そう言って物凄く暑い湯を

近ずけられたあの日。

私は酷く怯えた。

かけられていく中で

私は悲鳴をあげた。

それから兄に心配をかけたくなくて

1人で抱え込むようになった。

pe「抱え込まないで」

その一言は私には響かない。

ずっと作り笑顔で誤魔化して

弱音なんて言わずに

強がってきてた。

勝手に髪を切られたり

普通に殴られる日も

蹴られる日もあった。

罵られる日々も。

全てにおいて小学生には

慣れてたから。

けど兄さんが中二の時

pe「二人暮ししよう！」

私を気遣って言ってくれた

兄さんが今の家に

連れてきてくれた。

私は嬉しかったなぁ。

私のためを思って言ってくれたんだし

とっても嬉しかった。幸せだった。

笑い会う日々は

ずっと長く続いた。

でももう壊れたかぁ。

長かったんだよなぁ。

人生の中で一番楽しめてたもん、

…うん。

『思い出したくもないのになぁｯ…』

まだじんじん痛む傷を抑えながらも

そういった。

これだけ痛いなら明日は

休んだ方がいいかな。

『様子見にしよう…』

私はまだまだ全然痛い傷に

耐えながら風呂へ入った