えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ22)

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過呼吸ページ22

月曜日

『……』

pe「大丈夫？」

『うん。…ごめん』

pe「いや、いいよ。でも…無理……しないでよ…？」

『うん』

目眩。息苦しい。胸が痛い。

やばい。

今は廊下。
人はそんなにいないけど

ﾋｭｯ

そんな音が廊下に
なった。

それと同時に私は
膝から崩れ落ち、視界を下に向け
口を抑えた。

pe「Aッ！」

兄さんのそんな声と共に
注目を浴びる。

周りの人は駆け寄ってきた。

「Aさんっ！」

「とりあえず先生呼んでっ！」

みんなのそんな声が聞こえる。

sho「A……っ？」

しゃおちゃん。

視界が歪んで
顔もまともに見れない。

前世と同じだなぁ。
てかこんなの考えられるほどに
なったのか自分。

レイアに見られなきゃいいかなぁ。
こんな姿。

でも、もう他の人に見られてるなら
情報渡っちゃうかぁ……

『(しょうがないかな)』

過呼吸は段々と辛くなる。

「Aさん、大丈夫ですか！」

先生が駆け寄ってくる。

『えー……みーっる…せんせっ…』

em「無理に話さないでください！来たはいいけどどうしよう…」

pe「俺、保健室まで運びます。」

em「ぺいんとさん……ありがとうございます。お願いしますね」

私は

『(周りに迷惑かけてばっかなのかぁ)』

役に立ちたいっていう私の
願いは何も叶えられずに
人に迷惑かける。

馬鹿みたいだ。

＿＿

『兄さん、ごめんね』

pe「いいよ。でもまさかあんな過呼吸になるとは」

『確かに。でも、今日は一段と駄目だなぁって思ってたし。早退も考えてたから』

pe「もう、こんな事ないように頑張ろう？」

『……うん』

今世でも体が弱い。
しかも同じで肺がん。

タバコやめようかなって思ってるの。
でも、気分転換できるのが
これしか無かったから。

辞めてない。

『趣味見つけなきゃな』

pe「タバコ辞めたらなんか変わるよきっと」

兄さんは薬を持ちながら
そう言う。

『そうだね』

私は笑顔でそう言った。
あ、そうだ。えみさんは元々
入学してからすぐ話しかけて
くれたから既に知ってるよ。

『幸せなのかなぁ』

pe「……うん、Aは幸せ者だよ」

『そっかぁ』

そう言う私の瞳から涙が零れた。