依存症。 (ページ15)

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しばらくすると北斗がタオルケットを持ってきてくれた。

だけどそれを私の頭からばっさーってかけたから
｢雑！！｣
って思ったけど持ってきてくれただけいいのかな。

北斗がそのまま戻ろうとするんだけど途中で止まるから気になってタオルの隙間から見たら

ちらっとこっち見て

｢一緒に寝なくていいの？｣

って少し寂しそうに言ってくる。

…そんなの寝るに決まってんじゃん！！！
きゅるるんわんこ攻撃ずりぃ！！

って頭では思うんだけど身体は言うこと聞かないのね。

タオルケット被って

｢う"ぅ｣って唸りながら這いずって寝室向かってたら

｢こわっ、笑｣って笑い声が聞こえた。

ベッドの足元まで来てタオルから手だけをベッドに向けて差し出して
｢ほくと、｣って言ったらベッドの上から手を引っ張って上げてくれた。

｢Aさ、そのぐーたら人間なおしたら？(笑)｣

｢えー｣

｢こんな事する人他にいねぇよ(笑)｣

｢え、ありがとう｣

｢褒めてねぇ！(笑)｣

くすくすと言うより夜なのに声を出して笑ってる北斗。
笑ってる顔好きだなぁって思って見てたけどもう私は眠いや…。

｢寝る？｣

｢ん、｣

｢ほんと子供みたい(笑)｣

私は北斗のその声と笑って揺れる振動が心地よくて

｢もう戻れないよなぁ｣

なんて北斗の言葉は夢の中へ消えてったんだ。

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