NEWS日和 2 (ページ42)

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部屋とあなた……S.K. ページ42

｢え、どしたのこれ？｣

ってびっくりしてるシゲアキくんに、トホホって思いながら告白した。

｢ちょっと用事が立て込んで、見ないふりしてたら、こんなことに｣

部屋のなか。
あちこち散らばった洋服に、お皿積みっぱなしのシンクに、雑誌が散乱したテーブルに、化粧品がこぼれ落ちた化粧台にエトセトラエトセトラ。

を、呆然として眺めてたシゲアキくんが、ほう、とため息をつく。

｢どのくらいで？｣
｢１ヶ月、、くらい、かなぁ？｣
｢１ヶ月放っておくとこうなるのか｣
｢わたしも初めて知りました｣

てへ、って笑ってみたら、シゲアキくんも、ふにゃ、と困ったみたいに笑う。

うう、見せたくはなかった。
憧れの君、片思い100年目のシゲアキくんに、こんな部屋……。でもどうしても必要な書類がここにあり、どうしても今日必要で、仕方がなく我が家についてきてもらい……夢だといいなぁこんなの。

｢よっぽど大変だったんだねぇ｣
って言いながら、おじゃまします、って部屋に上がったシゲアキくんは、上着を脱いでシャツの袖をくるくると巻き上げる。

｢よーし、じゃあ、やるか｣
｢え｣
｢一緒に片付ければはやいし。これじゃすぐ見つかんないでしょ｣

くすってわらう、その笑顔が菩薩みたいにきれいだ。

ううう。

｢ありがとうございます｣
｢おれこう見えて家事スキル高いからさー、こんなのすぐよ｣
｢すぐなのか｣
｢お婿さんにしたい人ナンバーワンよ｣
｢あーそれはたしかに｣