NEWS日和 2 (ページ22)

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I still love U……T.M. ページ22

どうしても会いたいなぁとおもっても、無理だってわかってる。

いつ会えるのか、どのくらい我慢しなきゃいけないかなんて、わたしにはわからない。
いつも気ままにくる連絡を待つだけで。
でもそんな電話でも、心の底から嬉しい。

｢A？｣
｢ん｣
｢△△で、803号室9時。いい？｣
｢ん｣
｢じゃね｣

ぷつっと切れる電話。切れた後いつまでも持ってると虚しさが増すから、すぐに手から離す。ソファの上にぱたっと投げて、それから身支度をする。9時まであと3時間。シャワー浴びて軽く食べて化粧して移動。ちょうどいいくらいの時間。どうせ化粧なんて見てももらえないけど。

でも会うとかならずぎゅうっと抱きしめてくれるから、すべてのことがどうでもよくなる。
言葉なんてなくて、ぐっと抱きしめて、それから少し離して目を見てわらう。目がうるってしてて可愛いなあといつもおもう。

でもあの人が可愛いなんてそんな瞬間だけで。

ふ、て笑ってすぐに服を脱がされる。手先が器用だとおもう、どんな服でもよくわかっててするする、とぬげてしまう。自分は上だけ脱いで、明るい中でするのが彼のお気に入り。

｢ねえ、電気、けそ？｣
｢やだ｣

意見なんて聞いて貰えないし、わりと手荒。ベッドになんてバサって倒される。つめたいシーツが素肌にきもちいい。その上に膝立ちでまたがって蔑んだみたいにわたしを見るあの人が、きれいなからだでこんな中でもうっとりする。

｢わらってるなんて余裕ある｣
｢そんなんじゃ、ない｣
｢余裕なくしてやるよ？｣

乱暴なのにやさしい。ぐっとつかまれた肩も腕も太腿も、熱を帯びたようにそこから熱くなる。妙に冷たく見えるあの人の視線。ひとのすべてを見尽くしてやるって思ってそうに見える。
吐息をつく間もなくくちびるもからだも奪われて、わたしのなかのなにもかもが彼を求めるのに、彼はなかなか入ってきてくれない。