NEWS日和 2 (ページ2)

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ねむい夜２ページ2

「お待たせ｣

ようやく横にすべりこむ。
にこっと、子供みたいにわらってくっついてくる慶ちゃんが、どんな生き物よりもかわいくて困ってしまう。

｢待ちくたびれて、眠くなくなっちゃったよ｣
｢うそだよー、目がもう半分寝てるよ？｣
｢それがAちゃんを前にしたらほら｣

くわ、と目を見開いてわたしを見て、目が合うと自分からくふふと笑う。
どーしたの今日なんでそんなに可愛いのー？？

｢せっかく一緒にいる時くらい、一緒に眠りにつきたいじゃんか｣

言うことまで可愛い。

羽根布団のなかに入り込んで、慶ちゃんの首元に顔をうずめてみる。
いい匂い。ボディソープとシャンプーと、慶ちゃんの匂い。

｢慶ちゃんは、ねむそうな時セクシーですね？｣
｢え、そうなの？知らなかったー｣

そう答えながら、でも目はもう、ほとんど開いてなくて。
だけど腕はぎゅうっとわたしを抱き寄せながら慶ちゃんは言う。

｢もっとはやく言ってくれれば、セクシーなことをー｣
｢セクシーな慶ちゃんを目の前で見られるだけで幸せだよー｣
｢えへへ、ありがとうー｣

のびのびーの声になって、やさしいトーンで慶ちゃんが言う。

｢あしたー、朝起きたらー｣

寝ちゃった。

わたしも隣で目を閉じる。
可愛い慶ちゃんが横で寝ていてくれる、こんなに幸せな睡眠薬ってないな。

あったかい、いい匂い。
明日になったら、またすぐ会える。
そうしたら、何から話そうかなぁ。