運 Saki ページ20
.
目覚めるとすぐ、私の頭の中は
翔くんを想ってしまう。
誰かに話しを聞いてもらって
思いっきり翔くんが好きだと言いたい。
でも…こんな話を…誰にもできない。
こんなバカな私の、我が儘な恋愛の話しなんて
誰にも言えないし、言ってはならない。
どうにもならない
やり場の無い寂しさは、心に積もる一方で。
…その日から私は、
誰にも話してはならない彼への想い…
消したいのに、消せないこの気持ち…
どうにもならないのに、まだ期待する自分…
溢れ出す苦しさ…寂しさ…
彼への恋しさ…
全ての胸の中の本音を
日記に書きなぐる事で吐き出した。
思いっきり想いをぶつけることで
それで少しはスッキリして、救われた。
バレンタインも過ぎてしまい
渡せなかったチョコを見つめながら
まるで、昔付き合っていたのも
2人笑って話したことも
夢だったかのように、
本当に、彼と私の間には何も接点がなくなっていた。
テレビに映る彼の事を、苦し紛れに
‘大嫌い!!’
と、声に出してまで言ってみるけど
彼の事を考え無い日は、1日もなかった。
自分勝手な辛い気持ちを、
彼を恨むことで
何とか忘れようと、必死だった。
だけど…
その夜。
夜中を過ぎた頃…
私の携帯にかかってきた一本の電話。
やっぱり、運は私の味方なのかもしれない
…と思った。
.

774人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミイ | 作成日時:2014年9月9日 23時