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ウソつき Saki ページ18

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私の部屋に来たタケルに言われた。





「サキ、このアロマの香り…
俺が来た時はやめてくれないかな?」



「え?どうして…?」



「…どうしてって、俺この匂い苦手だから」



「……」






翔くんは好きだったよ…この香り。


どうしてタケルは嫌いなの?







「それにさぁ…お前って真面目過ぎ」



「……」



「なんで、俺が来てるのに台本読んでるんだよ」



「だって…セリフはしっかり覚えないと」



「ふーん、つまんないオンナ…」



翔くんは、そんなこと言わなかった…




「(俺はサキのそうゆうマジメさが好きだし、
尊敬するよ)」って


いつも私に言ってくれた…。






「いろいろ考えたけど、やっぱりサキと俺って合わないかもな」





激しく動揺する私の心臓…




どうして?

急にどうして!?





私はタケルを翔くんの代わりにしていたことも忘れ、

縋る思いで彼に聞いた…。






「…タケルは、私が嫌い…なの?」



「嫌いじゃないよ…だけど」



「だけど…なに?」



「お前は、ちゃんと俺を見てる?」



「え?」



「サキはいつも俺を通して、違う人を想ってない?」





タケルは寂しそうに、そう言った。




私はズルイ。



自分はまだ翔くんが好きで、



言わばタケルを利用して



この気持ちをごまかそうとしてる。




でもタケルは




「俺、サキの好きなヤツの代わりになれないよ…そんなに好きなヤツがいるなら
そいつときちんと向き合えば?」




…きっと、タケルの言ってることが正しい。




私は…嘘付きな…オンナなのかもしれない。




まだ…


心では、こんなに翔くんを好きなのに…




タケルが出て行ったあと、


涙が止まらなかった。




こんなウソつきな自分がイヤで、


どれだけ自分はバカなんだと思った。





悔しさや後悔が交差して


とにかく涙を流して、


全てを洗い流したかった。






空がしらじらと明け始める頃


私の中である決心が芽生え始めてた…。



.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ミイ | 作成日時:2014年9月9日 23時

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