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Ki ページ2

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「北山、俺さ…特攻隊に行く」



日没間近の浜辺でそう言ったあいつは、それがイコール死を意味するなんて思わせないくらい優しく微笑んでいた。




「…なんで」


震える声でようやく絞り出せた言葉。



「上官にさ、言われたんだ。
考えてくれないかって。

…そりゃあ、死ぬのは怖かったし最初は少し時間が欲しいって言ったよ。

でも、上官にそう言われた時点で俺に選択肢なんか無かったんだよね。

8月には戦場に行くと思う。
だからさ…北山と会うのはこれが最後だと…」


「藤ヶ谷」


それ以上の言葉は聞きたくなくて、静止するように口を挟んだ。



…が、そこから先に言うことなんて何にも決まってなくて唇を噛み締め俯いた。




「…ごめんね」




波音だけが響く中、藤ヶ谷が発した言葉の意味が何だったのか。



今となっては分からない答えを探しながら歩を進めた。

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設定キーワード:藤北 , 藤ヶ谷太輔 , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あいちゃん弁当 | 作成日時:2019年4月18日 21時

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