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「俺が操縦するはずだった飛行機にエンジントラブルがおきたんだ」
「…それって」
「…そう、それでそのまま基地にトンボ帰りさ。やるせなさっていうか何ていうか、出るまではずっと死にたくないって思ってたはずなのに…いざ死なないで済むってなった時には絶望感みたいなのでいっぱいだった」
そう話したところで、何かに気づいたような顔をする藤ヶ谷。
「あっ、俺…ごめん。こんなとこで。
とりあえず、浜辺に上がろう」
2人共、腰の辺りまで水に浸かってるから冷えて風邪でもひいたら大変だ。
いったん話を中断して波に押されるように浜辺に上がった。
「あの…藤ヶ谷、このあと…暇？
良かったら…うちに」
「行く！…行きたい」
思いがけず家に誘うとかぶせ気味に返事が来た。
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作者名：あいちゃん弁当 | 作成日時：2019年4月18日 21時
