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54話 ページ7
練習の休憩中、座ってタオルで汗を拭いていると、優璃が横に座ってきた。
「春原さん、先生の幼馴染みなんだって聞いた」
どきりとして、彼女を振り向く。
目線でわかったのか。それにしても、鋭い。
「優璃、私が先生のこと好きだって、いつから知ってたの?」
「いつだろう。わかんない。でも結構前かな」
私は男子に囲まれている春原さんを見つめる。
可愛い。文句なしに可愛い。
私が男でもあんなマネージャーがいたら頑張れる気がする。
「……可愛くていやになっちゃう。勝てないよあんなの」
「そう?私はきーちゃんが好きだけどな」
撃沈した。
惚れそう。
「……ありがとう」
「どういたしまして。ほら、次男子との試合だよ。行こう」
私は頷いて立ち上がり、優璃の左右に振れるポニーテールを追いかけた。

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