3150組と私。 (ページ6)

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黒田光輝と私ページ6

――次の日。朝の掃除の時間――

『くろちゃん…遅いな〜』

私は、黒田を待つために校門で1人待っていた。

(流石にこんな朝だと誰もいないよね。寝坊しなくてよかった…。)

すると、遠くから声が聞こえてきた。

「A〜〜〜！ご〜めん！これ買ってたら遅くなっちゃった〜！」

黒田は、急いだ様子でこっちに近づいてきた。

「はい！これどーぞ」

『えっ。これくれるの？？』

「うん！掃除やる前に気合い入れようと思って笑」

黒田は、あったかい缶のコーンスープを嬉しそうに渡した。

(もう、6月なのに…。)

「あっちの中庭のベンチに座ろー！」

早く早く〜と言わんばかりの早さに私はびっくりた。

「ここの中庭のベンチ、結構穴場なんだよね〜」

『中庭にこんなベンチがあるの初めて知った〜！』

「ここは、Aと俺だけの秘密の場所ね！笑
掃除の朝ここで待ち合わせしよ！笑」

黒田は、照れくさそうに言った。

『うん！いいよ！』

私は一気に距離が縮まったようで、ドキドキした。

「じゃあ、掃除しよっか！笑」

そう言い、私と黒田は朝掃除をしっかりとしつつお互いのことを話し、友達になった。

そして、掃除が終わりお互い教室へと戻った

「A〜！朝掃除してきたの？笑おつかれ〜」

ももは、私が来た瞬間すぐに私の元へ駆けつけた。

『それがね〜、掃除のペアの人があの黒田光輝くんだったの。』

「えぇ！！！？？？なにそれ！！！？？？どうなったの！？！？」

私がそう言うとももは、今までにないぐらい驚いた。

『くろちゃんって呼んでって言われたんだけど、くろちゃん意外と優しくて仲良くなったんだ〜』

「まじで！？ちょっと急展開過ぎてついていけないわ…笑」

すると、チャイムがなった。

「あ、やばい席つかないと。ちょっとあとで詳しく聞かせてよね！」

『わ、わかった』

一体何を聞かれるのだろうか。
私は、ソワソワしながら朝のホームルームを迎えた。