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1話…新聞 ページ3

「ねえお兄さん、今日の朝刊頂戴!」


黒服の男性にそう話しかけると、スッと(バッグ)から朝刊を取り出し私へくれた。
それの見出しを見て、口角が上がるのが分かった。

″惨殺された遺体発見″
″またもやジャックザリッパーの仕業か″


「うふふっ」


思わず笑いが零れる。
そして新聞の細かい文字が並んでいる内容をチェックする。


「あ、ちゃんと手紙は届いてるみたいだね、良かったあ」


誰の席か確認せずに椅子に座る。机にはかなりの量の書類が置いてある。
瞬間、頭に何かが乗った。


「幹部の席に座るなンて肝っ玉据わってんなあ、ジャック」

「あ、中也幹部」


頭に乗った手を退けながら「中原幹部だ、な・か・は・ら・か・ん・ぶ。」とやや後ろを強調して言ってくる。
それを聞き流し、ひょいと椅子から立ち上がる。


「ふふ、見て見て。凄いでしょ?」


中也幹部に新聞の殺害方法を見せようと、朝刊を持った手を手を上に伸ばす。
が、その手は簡単に払い除けられた。


「やめろ、食欲が無くなる。」

「えー……」


少し大袈裟に頬を膨らまし、不満気な顔を作る。
今回のは一味違った方法で殺ったと云うのに、首領さえもが聞いてくれないのだ。


「つーかあれは殺人じゃ無くて拷問だろ」

「そうだね、私の仕事拷問とか死体処理だもん」


否定をしなかったことに驚いたのか、其れ以上は何も云ってこなかった。


「あ、今日首領から頼まれ事されてるんだった。じゃあね、中也さん」

「せめて幹部を付けてくれ……」


頭を抱える中也幹部を横目に、扉を開けて部屋から出る。
今日はどんな仕事だろうか。

2話…仕事→←設定



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リアン(プロフ) - 望月@闇月さん» そうだったんですか!仲のいい部活で羨ましいです! (2019年7月26日 12時) (レス) id: 8349bd1dc4 (このIDを非表示/違反報告)
望月@闇月(プロフ) - リアンさん» 旧双黒良いですよね…!私は部活で文スト好きが多くて、見たら沼にハマってました() (2019年7月26日 12時) (レス) id: d0bea9e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
リアン(プロフ) - 望月@闇月さん» おー!中也さん、人気ですよね〜!私は太宰さんです!鏡花ちゃんに一目惚れして、文ストに興味を持ちました!← (2019年7月26日 12時) (レス) id: 8349bd1dc4 (このIDを非表示/違反報告)
望月@闇月(プロフ) - リアンさん» 鏡花ちゃん!!良いですよね!!女性キャラの中で一番好き!!男キャラは中也さんです!!(聞いてない) (2019年7月26日 12時) (レス) id: d0bea9e7c2 (このIDを非表示/違反報告)
リアン(プロフ) - 望月@闇月さん» マジです!私ごとですが、私は鏡花ちゃん推しです! (2019年7月26日 11時) (レス) id: 8349bd1dc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月@闇月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=motiduki1231yam  
作成日時:2019年7月19日 16時

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