凍て付いた歯車 ページ6
v達の愛の重さに耐えきれずに別れを告げた。
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akn
「…え、嘘、何のドッキリ？っねぇ、嘘だよね！？…嫌だ……捨てないで………！！」
別れよう、そう言った瞬間に彼の顔は青白く染まり、大粒の涙をぼろぼろ零しながらあなたに縋りついて懇願する。“捨てないで”“愛してるから”というあなたへの想いを、譫言の様に何度も何度も繰り返す度に段々とあなたの両腕を掴む力が強くなる。それでもあなたが何もせず、別れるという意志を曲げずに居ると、腕を掴んでいた彼の手が離れて壁際まで引き寄せられ、その腕で退路を閉じられる。あなたを自分と壁との間に閉じ込めた彼の腕は、「逃がす気はない」とでも言っているかのようだった。「一生捨てさせないから……ね？俺の直ぐ側にずっといてよ。っ俺、君が居ないと生きていけないから…」
myzm
「○○って、言って良いことと悪い事の区別もつかないような人だったっけ」
パソコンに向かっていた身体を止めて、立ち上がって前へと進み出てあなたのことを見下ろし、そのままベッドに放られた。一気に組み敷かれたかと思えば両手首は彼の片手に一纏めにされ、抵抗が無駄な程ベッドに縫い付けられ、彼の片手はポケットの中へと入れられていた。すると睫毛が触れてしまいそうな距離まで彼の顔が近づいてきて、急に唇を重ねられると口の中に何かねじ込まれる。どうやら彼のポケットに入っていたのは睡眠薬らしく、目の前が暗転する。「そっちがその気なら、俺にも繋ぎ止める手はいくらでもあるから」翌日の朝、目覚めて一番最初に聞こえるのは四肢からする金属の音。
fw
「姫、俺のこと嫌いになっちゃった？………ふーん、そ」
「ふーん」の時点でのfwの目は背筋が凍りついてしまうくらいには冷え切っていて、一歩たじろぐも彼の目を真っ直ぐ見てもう一度別れたいと伝える。すると意外にもすんなりとOKされて拍子抜けしてしまうが、その後関わった家族以外の男性全員が一人ずつ姿を消していき、行方は絶対に知らされず生死も分からない。圧倒的な絶望の状況で、唯一目の前から消えることのない男がfwだったが、脳が警鐘を鳴らすも逃げ道など残っていない。全てが彼の掌の上に他ならない。「ほら、これで俺意外選べなくなったっしょ？…戻っておいで、ひーめ♡」猫撫で声の裏に潜むのは狂気であることを知っても、もう遅い。
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わらび餅(プロフ) - 真赭さん» コメントありがとうございます！嬉しいです✨ (4月23日 20時) (
レス) id: f8df310341 (このIDを非表示/違反報告)
真赭(プロフ) - 初米失礼します！主さんの言葉選びと表現がとても好きです！応援しています！！！ (4月19日 13時) (レス) id: e442d3cbca (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - きょきょさん» 見て下さってありがとうございます😊 (10月7日 13時) (レス) id: a0e811d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品大好きです！自分百合とかも好きだから嬉しいですw！ (9月29日 17時) (レス) @page13 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - もきさん» 初めまして~！良かったですとっても嬉しいです…🥳 (2022年9月3日 19時) (レス) @page17 id: a0e811d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび餅 | 作成日時：2022年7月11日 20時
