俺はモテたいです！！！【男主】

モテない俺の30日目 ページ35

もう俺は駄目だ。周りが全員カップルカップルカップルカップル……。
嫌いな奴の彼女役する俺の身にもなってくれよ……。


『もう、マジでっ、全員死んでくれねぇかなぁ？？』

「やだなぁ、A子。そんな下品な言葉使っちゃ駄目だよ？」

『誰がA子だっ！！！！』

「ほらほら、こ・と・ば・づ・か・い。」

『ぐぅっ…、いっ、行きますわよ！！！！』(ヤケクソ)


おいこら何爆笑してんだてめぇ！！


「ほら、いたよターゲットだ。私は女性の方を殺るから、もう一方は任せるよ。」

『了解。』

「A子？」

『分かりましたわ！！！！！！』(キレ)

「くっ、ふふ。」


くっそ！！！！あいつ。絶対面白がってやがるっ！！！！もういい！！！こんな仕事さっさとすまして帰る！！！！！

ターゲットの片割れが離れたところで太宰が女性を誘導し、俺は男の方に声をかけた。


『あっ、あのぉ〜、、、(裏声)』

「ん？」

『すこし、、お話いいですか？』

「あぁ、いいよ。どうしたんだい？」

『すいません。彼とはぐれてしまって…。お兄さんも一人だったもので、お声をかけさせていただきました。』


うぉぉぉ！！！きっっっも！！！！なんだこの声はぁぁ！！！頑張れ！！！頑張れ俺のメンタルっ！！！！てかこいつ人の事舐める様に見やがって気持ち悪いわっ！！！見るな俺を！！！！

暴れ狂う俺の心をなんとか鎮め、男を人気の無い場所へ誘導する。


『あの……もし良ければ、、このまま……二人で抜けませんか？』


上目遣い！！！ちょっと赤い頬！！！甘えた声！！！！

どぉだ！！！この前見たブログ
【男がキュンとする女性の仕草】
の知識を総戦力させたこの仕草ぁ！！！！

男の尊厳なんて今だけ捨ててやらぁ！！！！！


「っ！！え、えぇ良いですよ….。」


男は頬を赤くし、俺を人気の無い場所へと連れて行く。

……いや、仮にも彼女いるなら断れよ。まぁ、誘いに乗ってくれる方が俺としても仕事が早く終わるからいいんだが……。

ま、まぁ、うまく引っかかってくれてよかったぜ。


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因みに菊池君は
【男がキュンとする女性の仕草】
を見ながら、

『わかるっ！！！俺も彼女できたらこんなことされてみたいっ！！！！！』

って、叫んでいました。

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