【浦島坂田船】君に捕まって、離れられない

告白 ページ24

浦田side


理科室を出て走る


アイツが向かうところは、部室


今日は部活がない


でも、アイツは部室にいると思う


センラ


お前、本気だっただろ？


ホントは好きだっただろ？


好きじゃなかったら、あんな悲しく笑えないっつーの


部室につくと、やはりいた


浦「A」

名前を呼ぶと振り向く


泣いてる？


『あっ…浦田…。どうしたの？今日部活ないのに
』


浦「なんで…泣いてるの？」


『っ！そ…れは…。告白されてるのを好きな人に見られたから…』


好きな人？


『ごめんね！浦田、私浦田が好きなんだ』


何で、謝るの？


『浦田は他の子が好きでしょ？先輩に告白された時好きな子がいるって言ってたし。だから、今私が告白しても迷惑でしょ？ほんとに、ごめんね！』


謝り続けるA


『でも、告白して振られたからってこの関係を崩したくないから、今まで通り喋ってくれる？』


浦「……だ」


『え？』


浦「いやだ」


『……っえ？』


浦「振られてもこの関係を崩したくない？まだ俺振ってないじゃん。」


『でも、好きな子がいるって……』


浦「っ、俺はっ、お前が好きなんだよっ…」


『そんなことって……』


顔を赤くしていうA


浦「Aの事が好きです。つき合って下さい」


『……っはい！』


泣きながら俺の手を取った


浦「あーもう！泣くな！な！？」


『浦田……大好き』



─Noside─


部室の前で二人の青年が立っていた


「あーあ、取られちゃった」


「幸せに、なってほしいな」


「「僕達の好きな人だから」」


そんなつぶやきは、静まりかえった体育館に消えた




どうか、お幸せに






─End─

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