【呪術廻戦】モルヒネ (ページ9)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:85,867 hit

9 ページ9

・

五条の任務は、永広Aを高専に誘う事、そして、蓮川櫻子のこぼれ球を拾うことであった。

即ち、時こそ来なければ暇なのである。

「そこの女〜、トランプやろうぜトランプ」

「私は永広A。それと、今は忙しい」

随分と生意気なメスだな、とため息をつく五条。

しかし、永広は確かに暇を作らなかった。村の老人の手伝いをした後、山を見張り、野生動物を確認。すると五条の身の回りの世話をせっせと熟して、また手伝いに戻る。

五条を横切る度に、暇に付き合えよと誘うのだが、ことごとく断られた。

そんな日が2日ほど続いたある日。

そのルーティンが切り替わる時間帯があった。

「今日は誰の手伝い行くんだよ」

「…今日は勉強の時間だから」

何それ、と首を突っ込めば、「貴方もやる？」と聞く永広。

「俺秀才だからさ、勉強も一通り出来るんだぜ、褒めていいよ」

「それは凄い。私は未だに100点を取れなくて」

「ぶっ…もしかしてだけど、お前ってめっちゃバカ？」

・

「嘘だろ」

永広について行き、どんなもんだと様子を見に来れば、蓮川に会った。そのまま地下に連れていかれ、前を向けば壁がガラスの部屋をさらに囲っている部屋に来た。監視する施設のような空間。

この村の中に、こんな部屋があるとは思いもしなかった五条は、率先してガラス張りの部屋に入る永広を眺める。

部屋の真ん中に、紙が置いてあった。どうやらそれが、永広の言う勉強の内容らしい。