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「えー…と、狙ってましたか…？」
…他人が狙っていたPを横取りするほどの持ちPではなかったはずだし、そもそも横取りしようとしたわけではないのだが。
「…いや。見ての通り、瓦礫のせいで動けなかったし……それに、俺の個性じゃどのみち無理だったから」
彼の脚には身長の半分はあろうかという瓦礫がいくつか折り重なって、その動きを封じていた。
おそらく、というかほぼ確実に怪我をしている。
できるだけ刺激を与えないように瓦礫を取り除く。…今更だが、この実技試験、相当危ないものだったのでは…？
「最後、私のせいで怪我されたりなど…」
「別に、この瓦礫はあんたに関係ないし。……俺じゃびくともしなかったんだけど…やっぱ、選ばれた奴は違うってことかよ」
最後の瓦礫を取り除くとともに呟かれた言葉を、私の聴力は拾ってしまった。
ファナリスの力は戦いに於いては確かに有用である。彼の個性も知らないので、何かを言えた立場ではないのだが…
「努力や使い方あっての個性だと思いますけど…」
バチリ。
目の奥で小さく火花が散る。
特に怪我や衝撃を受けた覚えはないのだけれど…。
「運びますよ」
彼の脚はやはり血が滲んでいた。謎の火花は後回しで、彼を抱え上げる。
「！！？なんでわざわざ横抱きなんだっ…自分で歩ける、降ろしてくれ」
「いえ、怪我していますし私が…」
バチリ。
…まただ。
小さな火花。
思い当たることがなく、首をかしげる。
「…あんた、効かないのか」
「何がですか？」
驚いた表情の彼は、思い当たることがあったようだ。
聞き返すと、今度は苦虫を嚙み潰したような顔をして、視線を逸らす。
「俺の個性。"洗脳"…なんだけど、」
聞けば、彼の問いかけに答えた者を操れる個性だという。
対人個性…やはり、使い方あっての個性ではないか。そう答えると、変な奴だと言わんばかりの表情をされた。
「特に精神干渉に耐性があるわけではないと思うのですけど…」
「どういうことだよ…あんたの個性じゃないのか？」
火花は洗脳をはじいたということなのだろうが、何故なのかは私にもわからない。
とりあえず、会場入り口近くまでは彼を抱えて運んだ。
(さすがに人目に付く前には降ろしてくれ…)
(落としたりしませんよ)
(…そういうことじゃない)
＊＊＊＊
ヒロアカキャラを…積極的に…お姫様に抱っこさせていきたい…
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
