【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

第122話 ページ34

上原「えっ⁉妊娠してなかった⁉」


『はい…体調が悪かったのは睡眠不足と過労が原因らしいです。』


アレが遅れているのもそれが原因らしい。確かに体調が悪くなる少し前には徹夜漬けの毎日を送っていたから納得と言えば納得。


病院の先生からは、警察なら体調管理も仕事でしょ？と注意された。全くもっておっしゃる通りです…


もらったお薬を飲んでぐっすり寝たら体調は元に戻って、今ではあれが嘘だったかのようにぴんぴんしている。


妊娠が完全なる勘違いだったことに私も高明さんも拍子抜けして、帰り道は少し気まずい雰囲気だった。


またも私の勝手な勘違いだったことを謝ると高明さんは…


諸「間違いだったことは少し残念ですが、守るものが増えることへの心の準備ができましたよ。今後、本当に子どもができたら、Aさんも生まれてくる子も必ず幸せにすると約束します。」


なーんて言ったんだよ⁉かっこよすぎ！夕陽のせいにはできないくらい顔が真っ赤になったのは言うまでもない。(夕陽はまだ出てないけど)


帰ってからはご飯を食べてお薬を飲んで、それから着替えてベッドに横になった。


先生から、とにかく栄養を採って寝なさい、と言われたから寝転んだけど、こんな時に限って全く眠くない。


横になってるだけでは暇だから、私の様子を見に来た高明さんの服の袖を引っ張って、眠れないから眠くなるまでそばにいてとお願いした。


そうしたら、高明さんはベッドに上がって私の横に寝転び、私に腕枕をしてくれた。


隣に高明さんがいる安心感と人肌の温もりでだんだん眠くなってきて、結局朝まで寝てしまった。添い寝の威力はすごいね。


正直、妊娠してなかったことに少なからず落胆はしたものの、間違いで良かったと思っている部分もある。私も母親になる心の準備ができた。


今回の妊娠疑惑の騒動で、子どもを産むかどうかについて高明さんと話し合えて、そして将来について考えることができて良かった。


高明さんの言ったようにいつか本当に子どもができたら、私も二人のこと幸せにするからね。

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