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第109話 ページ21

※原作無視しています

心の中でやめてと叫んだ。仕方がなかったとはいえ、お兄ちゃんがヒロを見殺しにしたなんて高明さんが知ったら、お兄ちゃんを恨むかもしれない。


それも唯一生き残っている弟を殺されたんだから、恨みは降谷さん以上になる。そして私との婚約も破棄なんてことになったら…


諸「弟?景光のことをご存知なんですか?」


赤「はい、特に彼の死に関しては…」


それ以上話さないでと言うより先に、お兄ちゃんが立ち上がって高明さんに向かって頭を下げた。


赤「本当に申し訳ない。彼を殺したのは自分です。」


諸「…え…殺した…?」


空気が凍りついた。お兄ちゃんは頭を下げたまま、高明さんは呆然とお兄ちゃんを見つめたまましばらく沈黙が流れた。


このままではダメだ。きちんと説明しないと勘違いしたままになってしまう。


膝に乗っている高明さんの手の上に私の震える手を重ねて握りしめた。


『違うの!お兄ちゃんはヒロを助けようとしてくれてたんです。でも助けられなくて、だからお兄ちゃんは自分が殺したって言ってるだけなんです!』


赤「確かにそうだが、彼を助けられなかったのだから、俺が殺したも同然だ。弟さんを殺してしまったことは今でも悪かったと思っています。本当に申し訳ない。」


一度顔を上げたお兄ちゃんは再び高明さんに頭を深く下げた。お兄ちゃんがこんなに人に頭を下げてる姿なんて見たことがない。


私とお兄ちゃんの言葉を聞いても高明さんは何も反応しない。さっきよりも強く手を握りしめて、高明さんの目をじっと見つめた。


『お願い…信じて…お兄ちゃんはヒロを殺してないんです…』


諸「信じてますよ。」


高明さんは手を裏返して私の手を握り返し、少し悲しそうに笑った。


諸「お兄様、どうか顔を上げてください。景光を殺したのはお兄様ではなく、景光自身であることはすでにわかっています。」


頭を上げたお兄ちゃんも私も、高明さんの言葉に驚いた。


『どうしてヒロが自 殺したってわかったんですか?』


諸「景光のスマホです。弾が硬いスマホを貫通していましたので、かなり近距離でスマホ越しに撃たれたと考えるのが自然です。銃殺の場合、たいてい頭を撃って殺害することが多いです。スマホ越しに頭を撃つとは考えにくいので、景光は胸ポケットに入れていたスマホと一緒に自ら心臓を撃ち抜いたのではないかと考えました。」

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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時

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