【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

第105話 ページ17

諸「Aさんは事件の捜査で忙しいようでしたので、私が真純さんのそばについていたんです。」


小「蘭から聞いたが、Aさんと諸伏警部は婚約してるんだってな。くぅー！(服部)静華さんといいAさんといい、なんで美人は相手が決まってるんだよぉ⁉」


蘭「お父さんにはお母さんがいるでしょ⁉忘れないでよね！」


安室さんがいないからあのおいしいサンドイッチは食べられない。だからポアロ特製のモーニングセットを食べたんだけど、これもとてもおいしかった。


談笑しながら朝ごはんを食べ終わり、みんなで高明さんの車に乗って真純ちゃんのいる病院に向かった。


毛利さんたちはもともとタクシーで行く予定だったらしく、タクシー代が浮いてラッキーだと言った毛利さんは蘭ちゃんにまた叱られていた。


病院に着いて病室までの道すがら、コナンくんにこそっと話しかけた。


『普通に歩いてるようだけど、足はもう大丈夫なの？』


コ「うん、もう治っちゃった。A警部はこのあともう帰っちゃうの？」


『ううん、お兄ちゃんのところに行って、高明さんを紹介するの。』


コ「赤井さんを諸伏警部に会わせちゃっていいの？」


『大丈夫だよ。お兄ちゃんが生きてることは高明さんにもう話したし、お兄ちゃんも高明さんに会いたがってるからね。』


コナンくんは納得してくれたようで、にっこり笑ってから蘭ちゃんのところに走って行った。


病室に入ると、昨日と同じように真純ちゃんはベッドに座って笑顔で出迎えてくれた。


世「やっほー、A姉！ボクの荷物持ってきてくれたか？」


『退院までどれくらいかかるかわからないから、とりあえず一週間分持ってきたよ。』


世「ありがとな！それともうひとつお願いがあるんだけど…」


『わかってる。入院費なら私が払っておくから安心して。』


世「サンキュー！恩に着るよ。」


小「おいちょっと待て。なんでこのJK探偵の入院費をAさんが払うんだ？」


世「ボクは日本に一人暮らしだから頼れるのは兄弟のA姉か真ん中の兄貴しかいなくってさ。ホテル代を出してくれてるパパの友人にも、これ以上出費させるわけにはいかないしな。」


小「兄弟のって…ま、まさかAさんはこのボクっ娘探偵のお姉さん⁉」


きっとこの場にいる毛利さん以外の全員が今さらかよ！って心の中でツッコミを入れたはず。A姉って呼んでる時点で気付くと思うんだけどな。

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