【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

番外編２―５【異次元の狙撃手】 ページ13

《諸伏side》

諸「ええ、ですが私もAさんも異動の覚悟はできています。」


哀「次は私。Aさんのどんな仕草が好き？」


諸「全部と言いたいところですが、強いて言うならシュークリームをおいしそうにほおばる仕草が好きです。」


歩「最後は歩美から！お兄さんとAお姉さんが結婚したら、長野のお家に遊びに行ってもいい？」


諸「もちろんいいですよ。Aさんもきっと喜ぶと思います。」


真純さん以外全員の質問が終わり、先程と同じようにご令嬢の先導で病室を出ていった。(阿笠さんはメカの修理があるからベルツリーには行かないらしい。)


部屋には私と真純さんの二人。軽井沢で会った時とは違って今日は友好的に接してくれているが少し緊張してしまう。


世「なあ諸伏警部、A姉からここに来るように頼まれたのって、ボクの面倒を見るためだけじゃないんだろ？」


諸「ええ、結婚を認めてもらうため、真純さんと話をするように言われました。」


世「やっぱりな。でも心配しなくていいよ。ボクはA姉と諸伏警部の結婚には全然反対してないし、諸伏警部のことも嫌いじゃないよ。」


諸「しかし、この前はAさんとかなり口論していましたが…」


世「あれはちょっと反抗しちゃっただけだよ。」


それから、反抗してしまった理由を真純さんから聞いた。理由はなんとも妹らしいもので、真純さんもAさんのことが大好きなんだとよく伝わってくる。


世「A姉が諸伏警部を振った理由は気になるけど、本当はボク、二人が結婚するのが嬉しくてたまらないんだ。あ、さっきのことA姉には言わないでくれよ。」


諸「わかりました。真純さんから結婚を認めてもらったお礼に、真純さんが気になっている例の理由をお話します。」


世「えっ、いいのか⁉A姉はその理由を隠したがってるって由衣刑事が言ってたけど。」


諸「Aさんから許可は出ています。まず始めに、私とAさんの関係を語る上で避けてはならない人物がいます。それは、私の6つ下の弟です。」


両親が亡くなって景光は東京に住んでいたことから始め、景光が高校時代からAさんと付き合っていたこと、景光が殉職したこと、景光の死を知ったAさんが病院で号泣したこと、そして少し恥ずかしいが私がAさんと景光の関係を知らずにAさんにアプローチをしていたことまで説明した。

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