【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

番外編２―４【異次元の狙撃手】 ページ12

《諸伏side》

蘭「そうだった！これから行こうと思ってたところだったんですよ。」


光「そうでしたね。お兄さんが来たからすっかり忘れていました。」


これから行くところだったとは、なんともタイミング悪く来てしまったものだ。


園「それじゃおチビちゃんたち、さっさと準備してベルツリーに行くわよ！」


ご令嬢の言葉に少年探偵団はさっき並べた模型を片付けていった。


準備が整い、ご令嬢の先導で病室を出ようした時、黒髪の女の子(たしか名前は吉田歩美)が足を止めた。


歩「歩美、やっぱり行くのやめる。お兄さんともっとお話したいし、Aお姉さんが来るまでここで待ってる。」


蘭「歩美ちゃん、その気持ちはわかるけど、A警部はいつ来れるかわからないし…」


哀「私も行くのやめるわ。お兄さんに聞きたいこといっぱいあるもの。」


茶髪の子がやめると言うと、残りの二人もベルツリーに行くのを渋った。


園「ちょっとー、どうしたのよみんな。ベルツリーからの写真撮らなくてもいいの？」


世「みんな諸伏警部からA姉の話を聞きたいんだろ？」


園「そんなぁー！私だって聞きたいけどもうベルツリーの人にこれから行くって連絡入れちゃったし…」


阿笠「それなら、諸伏警部に聞きたいことを質問してからベルツリーに行ってはどうじゃ？ただし、質問は一人一個までじゃ。」


阿笠さんの提案に全員が賛成し、私は彼らからの質問に答えることとなった。


光「まずは僕からいきます。僕はAお姉さんが仕事をしている姿を見たことがないのですが、刑事としてのAお姉さんはどんな感じですか？」


諸「そうですね…普段とは違ってクールな雰囲気です。捜査も取調べも抜かりない優秀な刑事ですよ。」


元「次は俺だな。A姉ちゃんとうな重のどっちが好きだ？」


諸「すみませんが、Aさんの方が好きですね。」


園「はーい、次わたし！プロポーズの言葉は何ですか？」


諸「ストレートに、結婚してくださいと言いました。」


蘭「私もいいですか？由衣刑事から聞いたんですけど、A警部は長野県警内でもかなり人気があるらしいですね。諸伏警部でも不安になったりしますか？」


諸「不安にならない、と言ったら嘘になります。Aさんを信じていないわけではないのですがね。」


阿「わしからもいいかの？警察官同士の結婚は異動とか何かと大変なんじゃないのかね？」

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