【4部】ガーネットなのに砕けない

そして時は動き出す ページ6

「たかだか二次創作世界で全キャラ救済する為の、使い捨てキャラにまで温情を掛けてしまうとは。ジョースターの血は何処までお節介なんです？ もう勝手に救われるだけ救われて下さいよ。」
「使い捨てには、させない。救われるだけでは、終わらない。お前の言うジョースターがそう望んだのなら、そしてキキ自身がそれに抗ったのなら。」
「…………面倒な！」


「ぅ。」
「おとーさん、おひるねでうなされてる。」
「今ね、きっとストレスさんにトドメを刺しに行ってるのよ。」
「じょーすけって人と、キキって人を探してたんだよね？」
「そうね。この町には、その為に来たのよ。」
「ジョセフおじいちゃんと、おとーさんはちがうの？ キキさん、女の人なんだよね？ 浮気じゃない？ おかーさんは、どうして怒らないの？」
「そうねぇ……徐倫ちゃん。元の学校のお友達がいなくなっちゃった！って聞いたら、どうする？」
「しんぱい！」
「うんそう、お父さんもね、心配なの。キキさんが。」
「そっか……。」
「それにね、私もキキさんが心配なの。」
「……どうして？」
「うーん……惚れた男の人が惚れてた人、だからかな？」
「？」
「大丈夫……お父さんも、分かってるわ。私達は、ちゃんと自分が護らなきゃいけない物だ、って。」


「おい押すな、押すな！」
「危険だから下がって！ 下がって！」
「仗助くん！ これじゃあ通れないなあ、何の騒ぎだろ？」
「コンビニ強盗が女子店員を人質にとって盾籠ってるんだとよ、ヒヒ！」
「え！」


「お前、何て大物連れて来てんだよこのバカ娘が！」
「いっ、たあ〜〜。でも、こういうのは変に勘繰られるよりも先に先手必勝だよ！ 色々隠すから、よからぬ噂が積もりに積もって！」
「そうかもだけどな、実際本当に焦ったぞメイ。」
「いやぁ、ごめんって檸檬おじいちゃん。」
「で、これからどうするのよ。」
「どうするもこうするもない、やる事は変わらない。」
「おっ流石十三、落ち着いてんな！」
「この冷静さを末っ子のオレじゃなく、好児、儚、アンタら親役に持って貰いたいなァ？ 人の事を褒めるよりも先にさ！」


「……そう、確かに。模範となる人物は冷静であるべきだ。判断の出来ない船長を載せた船は沈む。
路上でDIOの話をしていた連中の後をつけてこの家に辿り着いた訳だが……素晴らしいな、死角が無い。慣れた様に、全員が全方向を見ている警戒のプロフェッショナル。
話を聞くに一体、普段から何をやっているんだ、こいつらは。しかし間違いなく言える事は、全員！
スタンドの矢を向けて良いだけの価値がありそうだという事だッ！」

（生存報告と説明ですBy作者）→←空条承太郎幸福主義者

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