#森本くんは愛されたい (ページ10)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:39,485 hit

◇鍋ページ10

.

窓の外には、俺が昼過ぎに干した洗濯物が揺れている

「ふう〜、食った食った〜」

『やっぱさ、寒くなったらお鍋だよね』

「『これから毎日鍋でも良いわ〜』とか言うなよ？(笑)」

『えっ、バレた？』

「えっ、当たったの？(笑)」

後片付けは、俺も一緒に手伝う

シンクの前にふたり並んで立つと、

なんだかすごく新婚さんって感じがして、ほわほわする

『あっ、アイス食べちゃったんだったね……』

「そーだよ、誰かさんがワガママ言うから(笑)」

『んんん〜〜〜っ、我慢できなかった……』

なんて子供のようなんだ！！！！！

えーじゃあお風呂ためよっかな〜、とため息混じりに言うA

「今日一緒入ろ？」

『え？』

「風呂」

3秒くらい停止したAは、

『やーだ！！！！』

と言い放つ

「なーんでよ！いいじゃん、だめ？」

『んん…ダメじゃないけど……ダメ…』

「Aのダメは、だめじゃないでしょ？」

『はあ……、たろちゃんには敵いません』

いいよ、一緒入ろ？、と優しい笑顔で俺に言う

やったあ〜〜〜

神様サンキューーーーーーっ！

普段は別々に入ることが多いけど、たまにはね？

いいじゃんね？

スキンシップってことで、ね？

「早く貯まんないかな〜」

そういって、Aを後ろから抱きしめる

『ちょ、たろちゃん、まだだーめ』

「そのダメはどっちのダメ？」

『お楽しみは取っといて？のダメ』

「は〜〜い！」

.