沖田くん、俺の妹を貰ってくれない？((

貰われます 42 ページ47

〜Side A〜

最悪な目覚めだ。
上には真っ白い天井。
右横には薄ピンクのカーテン、左横には窓。

窓を下から見上げれば、雪が降っている。
あぁ、冬か。

「ここ、は・・・・・、」

と言って、記憶を呼び戻す。
そう言えばあの時、私は爆発に巻き込まれて、そして・・・・・。

頭から右目にかけてに巻かれたであるだろう、包帯の感触がよく伝わってくる。
身体中、きっと包帯だらけだろう。

「早く目を覚まさねェ・・か・・・・A！？」

私のところに正面のカーテンを開けて入ってきたのは、紛れも無いお兄ちゃん。
左頬には湿布がついてる。

「お、兄ちゃ、ん・・・・。」

「心配させやがって、コノヤロウ！！」

そう言って私の身体を上体だけ起こして、抱きしめたお兄ちゃん。
少しずつ、病院の服が濡れていく。
お兄ちゃん、泣いてるんだ。

「生きてるんだから良いじゃない。幸い、死んではないもの。」

そう言いつつ、お兄ちゃんの背中をトントン叩く。
昔、私がグズった時にお兄ちゃんはこうやって私を寝かせてくれた。

暫くしたら泣き止んだようで。

「お前、よく生きてたな。」

「え、何で？」

「お前を担ぎこんだ時、虫の息だったんだよ。あと10分遅れてたら完全に死んでたさ。」

え、ある意味それはすごいね。
そんなに死にかけてたんだ。

「私、そう簡単に死にたくないの。」

「お前はそういう性分だったな。」

「地獄から蘇ってきたわよ。晋ちゃん、そして死にかけっていう地獄からね。」

お兄ちゃんは笑った。
それもバカみたいに。

「ねぇ、お兄ちゃん。総悟は、無事なの？」

気がかりだったのは総悟のこと。
私が逃げろという直前、背中を斬られていたはず。

出血多量で死んでなければいいんだけれど。

「沖田くんか。ほら・・・・・・、」

シャーーッ

私の右横のカーテンを開けた。
その光景に私は目を見張る。

「総悟ッ・・・・！！」

総悟は上体を起こして、ベッドにもたれ、本を読んでいた。
ソイツは私に目を向けて、やっとか、とでも言うように言った。

「何でィ、A。やっと起きたか。待ちくたびれやしたぜ。」

そんな言葉に安堵して、どんどん目から涙が溢れてくる。
ポロポロ、ポロポロと。

生きていたのが、嬉しくて。
生きていたことに、無事だった事に安心して。

「生きてる・・・総悟が生きてる・・・・・。」

「何でィ、こんなに泣きやがって。普段は泣かねェくせに。」

総悟はベッドから立って、私に手を伸ばし、頭を撫でた。
親みたいで、なんとなく今までの不安が吹っ切れた。

生きててくれて、ありがとう。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

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8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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