21 (黄s /橙、紫)回想 ページ21
黄side
あれは、一目惚れやった…
＊＊
大学に進学して同じクラスになって意気投合した照史。1、2年は郊外のキャンパスやから寮に入ってんけど、なんとお隣同士で。
仲良うなるのに時間はかからんかった。
陽気でクラスの人気者な照史とは正反対の俺やけど、鋭いツッコミが受けて自分までイケてるような錯覚を覚えたんや。
いつもバイトがない夜はどちらかの部屋で課題をやると名目のもとダベっておった。
どちらかと言うとあまり親しい友人を持たなかった俺やから、何もかもが新鮮で楽しかったんよ。
とある金曜の帰り道、今日はどっちの部屋に集まる？と照史に聞いたら
「ごめん、今夜から地元のツレが泊まりに来るから」
「ふーん、そうなん。じゃあ俺は遠慮しとくわ」
なんや、こんな辺鄙なとこまでわざわざ会いに来てくれるツレがおるんや。
もしかして彼女か？
ここ、女人禁制やぞ？
2年の先輩方は上手いこと連れ込んどるって聞くけどな。
ソワソワ嬉しそうな照史に複雑な感情を抱いた。
「じゃあ、俺はどっか出かけてこよっかの」
たいした返事もないまま、互いの部屋の前で別れた。
＊＊
結局どこにも行かんと部屋で課題をしとった。
廊下から話し声と足音がして照史がツレと部屋に帰って来たのがわかったんや。
壁が薄い寮の部屋。
会話こそ聞こえへんけど、楽しそうに笑う照史のゲラが響いてくる。
ほんまに友達…やんな。
集中して勉強しよ思たのに、
「ひゃあっ！やめてよ！…
照史、許して、ごめん、ごめんて！！」
甲高い悲鳴とドタバタ暴れる音が聞こえたから、咄嗟に部屋を出て照史の部屋をノックした。
女人禁制やのに、彼女連れ込んどるのがバレたら照史は謹慎やとか正義感を盾に、ほんまはただの好奇心やったんだ。
「照史？何やっとるん？」
誰も返事せえへんから、開けるで？と言ってドアノブを回した。
目に入ったのは、照史が男の人を組み敷いて、男の人が必死に抵抗している姿。
涙目で首を振りながら、
「淳太くん…？たすけてぇや」
そう縋るように言わはったんや…
突然名前を呼ばれた驚きよりも、目の前の人を助けなあかんと思い
「照史！いい加減にせえ！」
と照史の上体を男の人から引き離した。
ハアハア肩で息をしながら、乱れ髪に目を潤ませてとる人にドキドキ胸の鼓動が収まらんかった…
「照史のケダモノ！噛みながらくすぐるのは卑怯やわ！」
「崇裕がさっきから自分の非を認めんからお仕置きしたまでや」
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こー(プロフ) - Shandyさん» 返信ありがとうございます！迷惑でなくて良かったです。Shandyさんのペースでいいので、更新楽しみにしています。わ……ありがとうございます！まさかそんな嬉しい言葉を言っていただけるなんて……!!ありがとうございます！私も更新頑張らなければ……笑 (2022年3月29日 23時) (
レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 不快だなんてそんな、、、むしろコメントいただけて久しぶりに書きたい欲が湧きましたので感謝です♪こーさんのお話の世界観私も大好きです(^^) (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 初めまして♪コメありがとうございます！青紫お好きなんですね。片隅に放置していた話を見つけてくださり設定や世界観を好きとのお言葉とても嬉しいです。私も青紫大好きなのでなんとか続きを書きたいと思っています。もしパスをかける時はちゃんとヒントを添えますので (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 不快に思われたら無視してください。突然のコメントで失礼なのをわかった上でコメントしました。不快になられましたら本当にすみません。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 突然、大変失礼致します。初めまして。青紫が好きでこの作品に出会いました。このお話はパス掛けしないで頂きたいです。突然のコメントに要望、迷惑だと思います。本当に申し訳ありません。世界観や設定がとても好きで読めなくなるのは悲しいのでコメントしました。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shandy | 作成日時：2020年11月23日 16時
