来世は一緒に空を飛べるといいね 2【ヒロアカ】【鬼滅の刃】 (ページ14)

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六十四話「鬼舞辻無惨」ページ14

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今まで面で顔を隠していた14名の柱はついにその素顔を晒した。

その半数がまだ幼さを残す少年少女であったことから、ヒーロー達は驚愕した。もちろん予想はしていたことだが、素顔を見れば衝撃は増すというもの。全員どこか貫禄があり大人びてはいるが、既に成人しているであろう者達もまだまだ若い。

しかし、一番驚いていたのはまだ卵である緑谷と轟だった。柱の中で見覚えのある顔がある。向こうはとうに気づいていたのだろう。こちらは声も出ないのに、彼はあの優しい笑みを崩すことは無かった。

緑谷「炭治郎くん...?」

緑谷のその声は周りの喧騒に掻き消される。

エンデ「ますます意味がわからない!!だったら何だ、貴様らは不老不死だとでもいいたいのか!!」

耀哉「まさか。見たでしょう。私も、あまねも、後ろにいる柱数名も、鬼の始祖との戦いで命を落としています。今の私達は言わば転生体と言っていいでしょう。」

エンデ「バカバカしい。ありえるわけがない」

根津「やめなさいエンデヴァー。気持ちはわかるが落ち着くのさ。」

オール「そうだ。これであの本の内容が全て繋がった。それは紛れもない事実。さっき産屋敷さんも言っていただろ、こんな時代だ。ありえないなんて言葉...あってないようなものさ。転生なんてものがない限りは、宿敵(・・)を仲間に引き入れるなど、そうそうないだろう。」

オールマイトのその言葉で全員の視線を集めたのは、産屋敷無惨。

何を隠そう、自分達が見た記憶の中の鬼の始祖と目の前の男は瓜二つである。大正の決戦時には長髪の触手が生えた容姿だったが、間違いなくそれは無惨だった。

しかも始祖の名は鬼舞辻無惨。もう決定的だ。

無惨「そう、確かに鬼の始祖とは私のことだ。1000年以上前、死んだように生まれ、死んだように生き、とある医者の薬によって日の元に出れない不死の身体...化け物になったのが、この私。」

エンデ「では、現代の鬼を生み出しているのはお前だと?」

無惨「いや、確かに今の私は「鬼化」という個性を持ってはいたが、もう人間なのだ。日に当たっても死なない。日光を克服する鬼を作り出す必要もないだろう。私はこの身体に生まれて個性が発現してから一度も「鬼化」を使っていない。」

無惨「個性は幼き頃とある男に奪われた。そいつのことはヒーローがよく知っているだろう。」

オール「.....まさかっ!!!」

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