来世は一緒に空を飛べるといいね 2【ヒロアカ】【鬼滅の刃】 (ページ11)

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六十一話「それじゃあ、」ページ11

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ヒーローと鬼殺隊の会談当日。雄英高校のヒーロー科を除く全クラスが臨時休校となるほどにここ数日の校内は緊迫した雰囲気が漂っていた。

「出迎えはいらない」と言った鬼殺隊側の返事に疑問を持ちながらも、指定された雄英高校の会議室でその時を待っていた日本のトップヒーロー達の目の前に「ベンッ」という音と共に現れたのは、大きな襖。

ヒーローはすぐに警戒態勢をとったが、開いた襖から出てきたのは今回の会談相手であった。

根津「ようこそ雄英高校へ。歓迎するのさ、産屋敷殿」

耀哉「こちらこそ。此度の件、承諾してくださり感謝致します。」

落ち着く声色と、穏やかな微笑みを崩さないその青年こそがメディアで時折見かける産屋敷耀哉その人だ。

そしてその横でこちらを睨むように見つめる彼の兄である産屋敷無惨、妻の産屋敷あまねと、彼らの背後で異様な雰囲気を纏う面をつけた男女14名。

そのうちの数名はエンデヴァーやオールマイト、関係者として出席を許された緑谷らには見覚えのある人物達だ。

エンデ「随分と物騒なSPだな。」

耀哉「彼らは鬼殺隊の中でも優秀な剣士達でね、いつも組織の助けとなってくれているんですよ。」

根津「確か、柱といったかな。」

耀哉「あぁそういえばご存知のようで。皆の報告で聞いていますよ。」

根津「柱は彼らの他にもいるのかい?」

耀哉「いいえ。ここにいるので全員ですよ。」

相澤がチラりと目線を向ければ、先日邂逅した蟲柱に加え派手髪と宝石の男もいる。やはり彼らも柱だった。ピクリとも動かない14名の剣士は傍から見れば不気味でしかない。

日柱、鳴柱、獣柱に関しては騒がしくて元気なイメージがあった緑谷だが、場の空気と相まって少し萎縮してしまう。

以外にもラフな印象を受ける耀哉に対して、先に進まなそうな中、不機嫌な声をあげたのは耀哉の兄である無惨だった。

無惨「おい。本題に踏み込まないなら私は帰るぞ。ただでさえ先日の件(・・・・)で疲れてるんだ」

耀哉「そうだね。時間がもったいない。わざわざ雄英には休校の措置を取ってもらっている、これでは生徒たちに失礼だ。」

根津「先日の件(・・・・)とは、一体なんのことでしょうか」

耀哉「今からお話しますよ。我々にとってもヒーローにとっても、これは共有すべき話題です。それじゃあ始めましょうか。鬼殺隊が鬼を斬り続ける意味。そして、改人脳無と鬼の関係についての話を。」

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