どうせなら、雪になって消えたい【鬼滅の刃】

三十九. ページ39

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隊服や屋敷、そして日輪刀に刻まれた｢悪鬼滅殺｣の文字

鬼殺隊と柱になった証を全て捨てた私は



義勇から貰った鍔のついたまだ一度も折れたことがない兄の日輪刀を持って


ウロウロとあちこちを周っては鬼を狩っていた




目は黒い布で覆っている


だからなのか物凄く視線を感じてならない


前は特に視線とかは気にしなかったけど、これは鍛えられた証拠なのかな





今はまだ昼間だ


鬼の活動時間ではないし、久々に甘味処でも行こう



父さんの知り合いが店を構えていたから昔は良く家族と一緒に行ったな。








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不審がられながら道行く人に近くの甘味処の場所を聞きながら回っていると


近くから甘い良い匂いがしてきた



でもなんだ...ここは。変な感じがする









中に入れば、｢いらっしゃーい｣という気前の良さそうな女性の声


この店の女将だろうか



女性は席に着いた私に近づいてきた






女将｢あら、お客さん目が見えないのかい?｣



A｢あ、まぁ...そんなとこです｣



女将｢大変だねぇ、ゆっくりしていきなね｣



A｢ありがとうございます｣






お茶と店のおすすめを頼めば、女将さんの気配が店の奥へと消えていった




なんだろうこの感じ、もやもやが消えない


落ち着かない....









｢お、見ないお客さんだな｣



A｢っ、｣







突然聞こえた声に驚いて気配を辿ると


先程女将さんがいた場所に男性がいた




あれ、でもこの声どこかで...







男性｢ん....? おい待て君、もしかして....Aちゃんか?｣




A｢えっ....




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大和おじさん....?｣




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