どうせなら、雪になって消えたい【鬼滅の刃】

三十二. ページ32

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炭治郎｢えっ....｣



A｢.....｣





炭治郎くん、かなり驚いてる


それもそうだ。1ヶ月も姿を消してた女がいきなり現れて


しかも同じ鬼殺隊の柱を殺したなんて...






炭治郎｢ほん、とうに?｣



A｢本当。紛れもない事実よ｣



炭治郎｢えっと、俺...なんて言ったらいいのか｣



A｢うん。わかってる...正しい返しなんて求めてないから安心して」




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天乃と私の殺し合いは、長く続いてはいたけど


実力は私の方が上だった



私が一方的に攻めて攻めて、天乃はそれを受けることで精一杯な様子だった


最終的に私が雪の呼吸の肆ノ型でとどめを刺し、



天乃は...今度こそ死んでいた







私は、鬼殺隊での最大の罪を犯した


"仲間殺し"






鬼を斬るために結成された組織で、鬼を斬るための日輪刀で


私は....








天乃は罪のない一般市民に手をかける女で


さらに敵である鬼とも繋がっていた



それによって私は有りもしない出来事をでっち上げられ、


同士である柱達には信じて貰えず、めちゃくちゃだった




何よりアイツはお館様の御命を狙っていた


いつ....鬼舞辻無惨や上弦の鬼達に本部を襲われるか、



そんなの許していいわけない



誰も殺らないなら、私が殺るしかなかったの





でも他の皆はそれを知らない



だったら私が"一番悪い"まま、消えてやろうと思った



天乃を殺し、仲間殺しの罪で鬼殺隊から消えようって


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炭治郎｢じゃあAさん...もう、鬼殺隊じゃないってこと...?｣



A｢私はもう所属しているつもりはない。隊服も捨てた。でもお館様に"辞める"と言わない限り、私は一生鬼殺隊のまま｣



炭治郎｢だったら事情を話せば、鬼殺隊を抜けなくても済むじゃないですか!! 煉獄さんの最後の言葉だって伝えればきっと....｣



A｢炭治郎くん....

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一度失った信用は、修復するのは難しいものなの」



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