二十八. ページ28
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握り返された手は、力を無くしてゆっくりと離れていった
優しい微笑みのまま眠りについた杏寿郎くん
煉獄『君が大好きだったようだ』
A「私も...強くて優しい杏寿郎くんが大好きだったよ」
この手で家族を殺した日に、涙は枯れたと思っていた
こんなに涙を流すのはそれ以来かもしれない
私が杏寿郎くんと共に行動していたら
彼が死ぬことはなかったかもしれない
そう思うと....自分の行動が悔やまれてならない
「あぁ....煉獄さん、死んだのね」
A「っっっ!!?」
炭治郎「誰...?」
聞き覚えのあるその声に振り返ると、さっきまで気絶していたはずの天乃が傷を押さえながら立っていた
A「天乃っ....お前も大概しつこいようね」
天乃「もちろん。だけど...今日はもう無理ね、朝日が昇ってしまったし。猗窩座様を呼んだのは私よ、さすがとしか言いようがないわ。まさか煉獄さんを消せるとは思わなかった」
A「猗窩座...?」
炭治郎「煉獄さんにとどめを指した、上弦の参の鬼です....」
伊之助「てめぇが流星天乃かぁ....」
さっきまでずっと黙っていた猪の少年がそう言うと、炭治郎くんも怒りを顕にする
炭治郎「お前の本性を知る者は3人もいるっ、これで終わりだ!!」
天乃「痛くも痒くもないわ...そんなの!!」
伊之助「言ってろバカがぁ!!」
天乃は本当に何を考えてるかわからない
未来ある少年たちを鬼殺隊の柱ですら知らないこの女との問題に巻き込んではいけない
A「炭治郎くん達、下がって。杏寿郎くんと善逸くん、禰豆子ちゃんを連れてここから離れなさい」
炭治郎「え、そんなことするわけ....」
伊之助「そうだ!!勝手なこと言ってんじゃねぇ!!」
だよね、そうなると思った
だったら、
A「ちょっと手荒いけど、我慢してね。雪の呼吸 壱ノ型、吹雪鬼!!!」
強風を起こし、炭治郎くん達をここから離れた場所に飛ばす
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炭治郎「Aさん!!!」
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もちを愛す者 - まさか天乃の両親が夢主ちゃんと知り合いだったなんて...夢主ちゃん可哀想すぎる... (2020年8月7日 4時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
misamo0922(プロフ) - いつも読ませて頂いてます!もうほんと切ない!それでもほんと面白い!ほんとこの話好みなんですれ更新楽しみに待ってます! (2020年4月17日 1時) (レス) id: 20ef572ecd (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - どうやって表せばいいか分からないくらい感動するお話ですね……!(泣) とても切なくて…陰謀が晴れて(?)ほっとしました……ハラハラしながら読ませて頂いてます…!更新楽しみにしてます! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽翔陽(暗殺教室、ハイキュー、三代目LOVE)(プロフ) - まさかの天乃のマミーとパピー登場 夢主ちゃんと知り合いだったとは… (2020年4月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - いつも読ませて頂いてます^ ^もし、よかったらなんですが「お気に入り…」のところの題名?って言うんですかねそこを作者から的なのに変えて頂きたいです^^;更新楽しみに待ってます! (2020年4月15日 0時) (レス) id: 260c7aaf36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モペペ | 作成日時:2020年4月4日 18時