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「で？どうするつもりだよ、こんなに集めちゃって」
言われてついてきたのは人通りの少ない路地裏
私も心配になってついてきた
相良くんはいないみたいだが久しぶりに見た片桐さんは何故かご立腹の様子
「どカスの卑怯もんが！」
「あ？」
「やっちまえこんなカス」
何を言ってるかさっぱりな片桐さんの合図で伊藤くんめがけて開久の奴らが飛びかかる
下がっててって言われて肩を押される私は何もできず見守ることしかできない
「誰が卑怯もんだよ!!勝負しろよこら！勝負してみろや!!智司！汚ねぇぞ！！」
「汚ねぇのはてめぇだろ！」
「離してやれ、サシでやってやるよ伊藤…おいあれ出せ」
出せと言われて持ってきたのがメリケンサック
まさか生で見ると思わなくてカバンを抱えたた腕に力が入る
ただでさえ伊藤くんはやられているのに、今から無傷の片桐さんとやるというのだ
しかもお互い目をつぶって
「普通は歯んとこは拳のほうが痛むから直接殴んねえけどよ…
こいつなら一発で歯が５〜６本は行くぜ」
片桐さんが試しにはめてコンクリートの壁を殴った
コンクリートに穴が開く
それぐらいの威力なんだから骨なんて簡単に折れてしまうんじゃないかと震えるぐらいだ
「てめぇとはどうせカタつけなきゃなんなかったからな、やってやるよ」
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作者名：ももずく | 作成日時：2019年3月31日 12時
