ハッピーエンドになりたくて【今日から俺は】 (ページ4)

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親友の気になる人が私の好きな人

理子がいうさんちゃんは、三橋の三を取ってさんちゃん。そりゃ気付かないって

あの後私の名前を聞いて全然わからなかったなんていうもんだから

ごめん予定あると言って逃げるように帰ってきた

わかんないって
私はすぐ気付いたのに

ハッピーエンドなんて存在しないんだよ
私はただの幼馴染で、幼馴染でも忘れられるぐらいの存在みたいで
学校のマドンナ的な理子に叶うわけもない
おまけに理子にも伊藤くんにもバレてしまった
それに昨日逃げてるから変に思われてるに違いない

学校…行きづらい

もういっそのこと休んでしまおうか
ベッドに潜り込むと部屋のドアがガチャと開く

「お母さん、私今日体調悪いから休むね」

「はぁ？ズル休みなんて許さないわよ」

聞きなれない声にバッと布団をどける
裏声でお母さんの真似をして
私に喋りかける私の幼馴染

「たか、し…」

「お前なんで昨日逃げたんだよ。理子にもお前呼んでこいって言われるしよ」

「あんたが、私のこと忘れてたんじゃない」

自分で思ってたことを改めて言葉にすると胸がギュっとなる
やっぱりキツイなって下を向く

「…だってお前…が！」

「なによ、いいよ聞きたくないから帰ってよ」

ボフっと布団をまた被る

「聞けよ！！お前が…っびっくりしたんだよ！！！お前の事忘れたことねえよ！！！」

布団を無理矢理剥がそうとするのでこちらも思ってたことと違う事を言うもんだから今顔を見られたくない

ドン

「……な、にして…」

布団の取り合いになったと思えばバランス崩して私の上に覆いかぶさるようになった

なにも知らない人が見たら完全に押し倒されてる状態な訳で

恥ずかしくなって顔を両腕で隠す
顔が熱い

「……早くどいて」

「なぁ、そんなに顔赤くしてさ。俺期待していいのか？」

どう言う事？と口を開こうとした時
唇に柔らかい感触

恐る恐る腕をどけるとりんご並みに真っ赤な顔で耳まで赤かった

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